処女も見惚れむせび泣く!! 蠱惑の女性緊縛師・蕾火

 縄師とも緊縛師とも縛り師とも呼ばれている職業がある。求人情報誌に載っていないそれはSMの世界における職人なのである。

 で、いったい緊縛師ってなんなの?

 字面からお分かりの通り、「縛るひと」のこと。たとえば亀甲縛りとか聞いたことあるよね? 緊縛師は大抵男性なんだけれど、女性も数が少ないながら存在している。今回、お話をうかがったのは女性緊縛師、蕾火(らいか)。知るひとぞ知る、あの御大・明智伝鬼の愛弟子なのだ。

 場所は銀座にあるフェティッシュ・スタイル・バー「ブラックハート」。いろいろ怪しげなグッズが置いてあって、なんだかとてもエログロキッチュ。澁澤龍彦がグラスを傾けていてもおかしくない淫靡な雰囲気の中、緊縛師・蕾火にインタビュー開始!

 目の前にいる蕾火さんは小柄で和風の雰囲気の美人さんだった。肌が白く、黒い和風の衣装がよく似合っている。年齢ははっきりいって不詳。プロフィールからすると30才は超えているはずだけれど、ともすると10代の少女に見える瞬間もある。

 彼女がSMの世界に入ったのはほとんど偶然だった。故郷から逃げ出すかのように上京し、女王様としてSM店で働いた。そこで出会った客が縁で明智伝鬼にまみえることとなった。

「明智先生のコンセプトは、縛られた女も美しく、縛っている女も美しく、でした」

 明智伝鬼を師匠とし、元々持っていた素質もあって腕はめきめきと上達した。弟子入りした翌年、明智の名前を襲名することとなった。その後、明智伝鬼の死に伴い、明智姓を返上した蕾火は現在、月に1度ほどステージに上がっている。

「私の舞台を観て、泣く女の子も多いんですよ。感受性が強いんでしょうか」

 ぼくらの一般的な感覚からすると、SMの舞台を観に行くのは中年の男性というイメージが強い。けれども、驚くことに彼女のファンには若い女性が多い。しかも処女!

「なぜか多いんですよ。どうやって男の子と手をつなぐんですか? って子が」

 不思議! それは明智伝鬼が蕾火に叩き込んだコンセプトが多大な影響を与えているのであろうか。女の子はキレイなものが好きだ。暗がりの中、スポットライトに浮かび上がる美しい女性がふたり。SMを観に行くというハードルさえ越えてしまえば、その淫靡な舞台に魅了されるのもうなずける話である。

縛られながら、快感を得ている?
ライトや蝋燭の熱さも快楽に繋がるのかもしれない

 来月、7月17日に彼女の舞台がある。その日は奇しくも明智伝鬼の命日。彼女は渋谷で行われる「サディスティックサーカス」というイベントに出演するのだ。

 緊縛と拷問と切腹。

 これらの言葉のどこか引っかかるものがある人はぜひ観に行ってほしい。期待を裏切らないものになるだろうという確信を、ぼくは持っている。そのイベントには蕾火さんだけではなく、他にも興味深いエログロナンセンスな演し物がいっぱいだ。

 「今回はステージも大きいし、大勢なので自分の持っているものをすべて出し切るために稽古しています。なんだか分からないけれどすごい! というものを見せたいんです。SMというよりも、非日常的な見せ物です。自分でも楽しみにしています」

美女とエログロ。

(写真・文=珊瑚ky)

■SADISTIC CIRCUS 2010
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緊縛伽噺―杉浦則夫緊縛写真集

 
うっとり


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