アメリカ・出会い系サイトのアブナイ最前線1

オバマもビックリ!? アメリカ人の1/13が出会い系サイトに夢中!

adultsitepic1.jpgイメージ画像:「AdultFriendFinder」より

 サイバースペースの拡張と進化に伴い、日本やアメリカを含む世界中で、異性との出会いをインターネットのいわゆる「出会い系サイト」に頼る人が増えている。忙しい現代人が、気軽に、そして高い紹介料を払うことなく、多様な出会いを求めて手軽なインターネットに走るのは無理のないことかもしれない。

 英語では、「Online Dating Site(オンライン・デーティング・サイト)」と呼ばれる出会い系サイトは、会いたい相手の種類や目的によって、ピンからキリまで多数存在する。結婚相手探しを目的に男女が登録する正統派のクリーンなサイトから、もっと気軽なデート向けのサイト、そしてその下には、男女ともに入会していることをあまりおおっぴらに他人には言えないであろう「アダルト向け」の出会い系サイトがある。


 数々の種類がある出会い系サイトの中で、アメリカにおいて近年登録者数が劇的に増加しているのが「アダルト向け」のサイトであるという。つまり、後腐れのない一夜だけの関係、または「セフレ」を求める人々が集まるサイバースペースである。

 アメリカの女性誌「Glamour」によると、最も有名かつ正統派と見なされている出会い系サイト「Match.com」のビジター数は月に約500万人だというが、アダルト系最大のサイト「AdultFriendFinder」ではそれをはるかに超える約2,400万人、そして、同系列のサイト「Fling」は月に約1,800万人ほどのビジター数を記録しているという。大体のメンバーが複数のサイトに登録しているであろうことは推測できるし、同じ人が数回サイトを訪れてもカウントされるのだとは思うが、それにしても2,400万人のビジター数とはいったいどういう事態であろうか。これは、アメリカの総人口の約13分の1に当たる数である。

 これらのサイトを開くと、まずはポルノサイトかと思うようなあからさまな写真に度肝を抜かれるはずだ。しかし、扉写真に出ている美しい裸(またはそれに近い)の女性たちの写真は、モデルによるサクラだろう。男女とも、ルックスが抜群にいいメンバーなどはそうそういないものかもしれない。

 さて、実際にはどのようなメンバーが登録しているのだろうか。試しに、筆者の居住地域を入力して中を覗いてみると、そこにはいわゆる「普通、またはそれ以下」の容姿の人々がずらりと並んでいた。筆者の住む場所は小都市なので、それは仕方のないことかもしれない。次に大都市である「サンフランシスコ」を入力して登録者を見ると、こちらは容姿のいい女性から多少難ありと思えるものまで様々であった。

 検索の仕方だが、このサイトでは検索エンジンのページにいる時点で、興味のある人種別に相手を探すことが出来る。そして自分が探している性別と年齢、地域などを記入して該当する人々を検索するのは普通のデートサイトと同様であるが、1ページ目を見ると、次頁からは自分の個人情報を登録しなければ見ることが出来ない。中には表には出せないような写真を出しているメンバーもおり、それは登録者でなければ開けられないようになっている。 たいていのアダルトサイトは無料で登録できるが、メンバーのみの特典を使うためにはもちろん月$30前後の登録料が必要となる。

 自宅のプライベートな環境で情事の相手を見つけられるというのは簡単で安全、かつ断られても傷つかない方法であるかもしれない。しかし、やはり自分の写真を載せなければなかなか他メンバーからのコンタクトがないのが現状で、クレジットカード番号など個人情報を入れなければならないこともあり、普通の人ならこの時点で躊躇してしまうだろう。

 それでも、このようなアダルト系サイトに登録するというのは、いったいどのような人々なのか。普通の人間なら首を傾げたくなるのも無理はない。アメリカでアダルト系サイトに登録しているのはどのような女性たちなのだろうか? そこには、意外な素顔が隠されていた。

つづく
(文=相馬 佳)

『イケてない男たちへ キミでもヤれるナンパの本』著:鍵 英之/ベストセラーズ刊

ちなみに、ナンパは心を鍛えます

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