ヘルスが消えた日…大摘発からJKビジネスの到来:ニッポンの風俗史#16

 人妻風俗と同時に、AV風俗でも人妻系女優が急増していた。一般の女のコは指名料2000円程度なのに対し、AV女優は5000円以上。有名女優の中には3万円という高額な指名料にもかかわらず、「一度AV女優を抱いてみたい」と願う男性は意外と多く、特に地方在住の風俗客が東京に来るとこぞってAV女優を指名した。

 熟女系AV女優が大好きだという元実話誌編集の前田氏(仮名)にその醍醐味を聞いた。

 

「熟女系のAV風俗嬢は、客の要望をきいてくれる確率が普通の熟女風俗嬢と同じくらい高いんです。ウリである身体的魅力が減っている分、テクニックやサービスで補おうとする一種のおもてなしだと思うんですけど」

 

 「随分前の話になるが」と前置きしつつ、過去のおいしい体験を話してくれた。

 

「池袋の人妻デリヘルで入った松浦ユキは、AVと全く同じでド淫乱でした。獣の雄叫びみたいなアエギ声はデリヘルでも同じで、『ああ、オレのテクでも感じてくれてるんだ』って、ちょっと嬉しかったです。


 志村玲子はソープで会いました。NSだったんで、『いいんですか?』って聞いたら『いいわよ』っていうんで、そのままで行きました。こんな有名女優と3万円程度で遊べるなんて夢みたいでした。

 そういう意味では倖田李梨は逆でしたが、めちゃ満足しました。デリヘルは女のコのレベルによって指名料がクラス分けされてる場合が多いですが、倖田李梨は上から2番目のクラスで、元々それほど高くないデリだったので3万円くらい。ダメもとで本番お願いしたら、


『名前が知れてるからダメなの』


 って言われて。まあ、当然ですね。鴬谷の本番デリで中居ちはるに入ったときは、フツーにNNさせてもらいました。AVで見る以上にカワイイ女優で最高の瞬間でした」


 AV女優はNGが多いと思っていたが、けっこういけるようだ。そういえば筆者も、AV女優ではないが、かつてレースクイーンとして少しだけ有名になった「K・M」が六本木のデリヘルにいると知って、遊びに行ったことがある。

 やって来たのはまぎれもない本人で、その時彼女はすでに30代の人妻系。おっぱいも若干柔らかくなっていたが、くびれたウエストやプリッと持ち上がったヒップは健在。誰が見ても「イイ女」だった。

 そんな彼女に厚かましく「あること」をお願いしてみたのだが、金額は指定しないもののチップと引き換えにさせてくれたのだった。人妻風俗嬢が本番率が高いというのは、一般、有名人にかかわらず、本人次第ということのようだ。

 

風俗のようで風俗でないJKたちのアルバイト

 人妻がデリヘルで過激サービスに励んでいる頃、女子高生たちも援交とはまた違う危険なアルバイトに精を出していた。JKビジネスの始まりである。

 2004年、違法風俗店の摘発が始まった頃、アキバではメイドブームに代わる新しい潮流が生まれていた。女子高生リフレだ。18歳未満の女子高生(JK)たちが、風俗店の枠にはまらないリフクレクソロジーふうの店舗で、客の腕や足をマッサージというか撫でながら、客の会話に付き合ってくれる店だった。

 今から5年ほど前、JKビジネスの取材でアキバを歩いてみるとミニスカの高校制服を着たJK風の女のコたちがチラシを手に道行く男性に声をかける姿がたくさんあり、アキバの名物となりつつあった。

 その中のひとりの女のコを通じて、リフレを経営する山中氏(仮名)に取材をお願いすると、快く話してくれた。

 

「メイド喫茶が下火になってきた頃『JKリフレ』ができたんですね。それで、私も始めたんです。高校のミニスカの制服だから、足踏みマッサージなんかするとパンチラしちゃうでしょ、それがウケたみたいですね」

 

 山中氏がJKリフレを開店させた2008年頃は、池袋で女子高生専門出会いカフェ『C』が摘発され、女子高生の風俗的なアルバイトに対して規制が厳しくなりつつある時期だった。

 翌2009年には耳かき店員殺害事件が起き、ストーカーによる殺人事件と、耳かき嬢の月収が65万円という高額ぶりに誰もが驚いていた頃、折からの洗体エステブームに乗って、女子高生の擬似風俗店人気はさらに加速していった。次号に続く…。

(文/松本雷太)

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