澁谷果歩、話題の新著『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』ぶっちゃけアピール【生配信イベントリポート】

メンズサイゾーでも連載してくれている澁谷果歩ちゃん

 

 元人気セクシー女優で元新聞社記者の澁谷果歩ちゃんが上梓した『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』(サイゾー刊)の発売記念イベント「『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』をせっかくだからみんな知っておこう」が10月21日、東京・阿佐ヶ谷にある阿佐ヶ谷ロフトAで行われた。

 イベントにはアダルトメディア研究家の安田理央さんと、元地下アイドルでAVライターとしても活躍する姫乃たまさんが出演し、澁谷果歩ちゃんと様々なトークを繰り広げた。

左から、姫乃たま・澁谷果歩・安田理央(敬称略)

 

 実体験や数字のデータで具体を示した内容は、発売とともにAV業界のみならず各界で話題を呼び、安田さんも「固有名詞が出ていた!」とビックリするほどだ。

 イベントでは同書籍について、さらに深く掘り下げたので、ここに一部を再現しよう。

 まずは書籍を書いたきっかけを聞かれると、

「最初は太田出版で刊行予定だったんですが、編集の方がサイゾーに移籍したので『サイゾー』から出されることになったんです。『サイゾー』と聞いた瞬間にこの話はなくなるんじゃないかと思ったんです(笑)。

 サイゾーさんはAV寄りで、男性向けのイメージがあったので、この企画自体なくなると思ったんです。『打ち合わせをしましょう』って言われたので、『なくなるわ~』と思い打ち合わせに行ったら、『女性向けでいきましょう』って言われたんです。いまでも『サイゾーで!?』って思っています。

 買う人も『サイゾー』が版元だから、こういう内容じゃないと思っているんじゃないかなと思います。女性向けに書くのは初めてだからやりがいはありました。同じような内容でも視点が全然変わるだけで、聞こえ方も変わってくるので、すごくよかったなと思っています。とにかく前向きに明るく書きました」

 といきさつを語った澁谷果歩ちゃん。

 

 その後はざっくばらんにデビュー時の契約話や芸名名づけ話からスタート。デビュー時に出身地が青森県出身になっており、青森県出身のファンと話せなくて困ったエピソードなども披露。

 モザイクについて聞かれると、

「無修正に出たら商品価値が下がるのかなって思います。一度、出たらモザイクを付けた作品が売れなくなる発想です。モザイクがかかっていることで、これを見られるのは、私とプライベートでした人だけっていう特別感があります」

 とコメント。「モザイク=商品価値」とスマートな考えを持つのは、さすが澁谷果歩ちゃんだ。

 書籍にも書いてあるローションの話になると、

「寝込みを襲われるとか、昏睡状態の女を襲う設定とかの場合は興奮する要素がないし、痛い顔をできないから、ローションを(女性器に)入れられるだけ入れます。楽しんで撮影をしたいし、興奮したかったのでローションは使いたくなかったです。自分から責めての騎乗位は上手く入らなかったことがありました。

 責めているときは『どんな淫語を言おうか』って、めっちゃ考えているのでエロモードじゃないんです。完全に演技なので、次になにを言おうかなとか考えています。そこで(男性器を)入れられると痛いのでローションを使うこともありました。ローションは冷たいので、ADさんがレンジで温めてくれたら、逆に熱すぎたこともありました。30秒はいきすぎみたいです」

 とローションの裏話を披露。

 

 また、フェチ撮影話では、

「踏むだけとか、噛むだけとかの撮影はありました。『踏まれたい』って言っていた人は男女どちらから踏まれてもいいみたいで、『フジロックの最前列の床になりたいです』って言っていました。こういうフェチもあるんだって思いますけど、『これはAVなの?』って思います。そういうフェチメーカーは学生さんがサイドビジネスでやっていて、自分の好きなフェチ作品がないから始めたって言っていました」

 とコメント。このうようなニッチな作品話もできる澁谷果歩ちゃん。様々なジャンルの作品に出演していた証拠だ。

 イベントの最後には、

「引退してすぐに書き上げてはいるんですけど、どんどんAV業界も変わっていっているので、この本が過去のものになってしまう焦りはありました。もしAV界にリクルートされているなら、まず読んでほしい」

 とPR。約2時間に及んだトークイベントは終始盛り上がり、AV好きの方は必見の無観客生配信イベントとなった。

 そしてイベント終了後、澁谷果歩ちゃんを直撃、特別にメンズサイゾーだけにコメントをいただいた。

 女性向けに書いた書籍だが、男性読者が読んでも楽しめるか聞くと、

「男性読者からも楽しかったという感想もいただいているので、正直、ホッとしています。ぜひ、男性にも読んでいただきたいです。プロレスや野球に例えている箇所もあるので、例え的には男性の方がもしかしたら、内容が分かりやすいかもしれないです」

 と男性も楽しめるとのこと。男性読者にはどの章がおすすめか聞くと、

「やっぱり疑似精子の裏側や潮吹きの箇所はプロレスに例えているので、そこはぜひ、チェックしてもらいたいです」

 と笑顔で語ってくれた。

 男性ファンの中には裏側やギミック(仕掛け)を知らないファンも多いので、AVの裏側を知ってショックを受けないかたずねると、

「軽々しく中出しはしてほしくないので、AVの中出しの仕組みを知ることで、中出しの抑制になるんじゃないかと思います。ピルを飲んでいたからだと思うんですけど、私もプライベートで『中出しできると思った』とか言われてしまうんです。

 やっぱり中出しは特別なものなので、軽々しく言ってほしくない女心があります。私はちゃんと恋愛した相手とならしたい思いがあるから、愛し合っていたらOKですけど、あくまでAVはファンタジーなので中出しは愛する人のためにとっておいてほしいです。AVはファンタジーって気付いてもらった方が嬉しいです」

 と安易な中出しには忠告もしてくれた。

 

 最後にファンタジーとリアルの狭間を今後も楽しんでくれるAVファンの読者にメッセージをお願いすると、

「私はAVでは本気で感じていることの方が多かったと思うんですけど、お仕事という部分もあってやっていました。評価してくれたり、応援してくれりしたことは力になりました。でも、AVは演技だということも理解して、普通の女の子にはAV的なものを求めないようにしてほしいし、AV女優がプライベートでAV的なことをしているとは思わないでほしいです。

 でも、ファンの方がいて、優しくしてくれたから続けられました。ぜひ、これからも新人さんがデビューしたら応援してください。私も『メンズサイゾー』さんで連載をしていますので、引退してからもセカンドキャリアとして応援してほしいです」

 と力強いメッセージを送ってくれた。

 今回の無観客生配信は11月4日まで公開中なので、このダイジェストレポートを読んでから観ると、さらに面白さが広がること間違いなしだ。

■『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』イベント配信サイトはコチラ

(写真・取材=神楽坂文人・公式Twitterはコチラ

【澁谷果歩】
東京都出身。
青山学院大学卒業後、スポーツ新聞社を経て2014年にアリスJAPANの専属女優としてデビュー。AV引退後はイベント出演や執筆活動に精を出している。新著『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』/最新デジタル写真集『REBORN KAHO SHIBUYA』発売中!公式Twitter⇒@Shibukaho

men's Pick Up