「俺いつも夜のシフトだから、昼は居ること少ないんです」
「そうなんだ、私はこの時間によく来るけど、若い子見かけないもんね」
だいたい昼のシフトは元・インストラクターで50代のAさんというおじさんがメインで入っている。
そんなことを話しつつ、俺は至近距離で見る彼女にクギヅケになっていた。
化粧っ気が無いのに、ぱっちりした目と大きな口は、ナチュラル美人であることがよくわかる。先ほどの位置ではあまり見えなかった谷間もよく見える。当時長らく彼女が居なかった俺は、「こんな女、抱きたいなぁ」などと思いながら彼女の世間話を聞いてた。
「娘の学校終わる前までいつも泳いでるのよ」
「もうすぐ小学生が帰ってくる時間ですよね」
俺が言うと彼女は驚いてこう言った。
「ちがうわよ、娘高校生なのよ」
その言葉に今度は俺が驚いた。いや、どう見ても高校生の娘がいるとは思えないルックスなのだから。俺は驚くと同時に、何度も彼女の顔と身体を見直す。
「え？ 高校生の娘さんが居るんですか？」
「そうなの。結構オバサンなのよ」
彼女はフフフと笑い、
「じゃあ、最後にひと泳ぎしてくるわ」
と颯爽とプールへ向かった。
桃のようにキュッと締まったお尻を見て、どうしても彼女が高校生の娘がいる女性とは思えなかった。
彼女が帰った後、利用者データを確認すると、なんと47歳ということが発覚した。
（あの表情やあのスタイルはどう見ても27～8だろ…）
まさに本物の美魔女に対面した瞬間だった。
その後、俺は彼女のこと見たさに、ちょこちょこ昼シフトに入るようになった。
エロい関係にはなれなかったが、複数のフィットネス水着姿の彼女を見ることができただけでも、俺にとっては癒しの時間であった。
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