「え!? なにが？」
「だから…別に私はいいよ…」
頬を赤くするAがとても可愛い。Aは完全な美人系で、可愛いという言葉の似合わないタイプだったが、このときはギュッと抱きしめたいと思った。
ここで俺もスイッチが入り、そのままラブホへ。部屋に入るなりAにキスをして服を脱がせ、ベッドの上に押し倒した。
Aは脚を開いて俺を受け入れ、腰を振るたびに「あんあん」と喘ぐ。やがて俺がイキそうになると、それを察知してか、長い脚を俺の腰に絡め、「今日は安全日だから」と言ってきた。
いわゆるカニバサミ状態となり、そのまま中出し。ふたりとも酔っていたとはいえ大胆なことをしたと思う。
その後、劇団の公演は無事に終了。その公演を最後にAは劇団を去った。辞めることを知らなかった俺はかなり動揺したが、Aには何も言えなかった。今ではAの顔もはっきり思い出せないが、彼女との一夜はよく覚えている。
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