エロ体験談|経験人数2桁の年下にセックスを教わった話

※イメージ画像:Getty Imagesより

エロ体験談『経験人数2桁の年下にセックスを教わった話』投稿者:隔たり(25歳/男性)

 僕が童貞を捨てたのは大学2年の5月のこと。

 当時、僕には同級生の彼女がいた。その彼女は処女だった。童貞の僕と処女の彼女。セックスをしたい、そう告げてから何度もトライした。

 だが、うまく挿入することができなかった。いま思えば、原因は勉強不足にあったのだと思う。

 しかし、当時の僕にそんなことはわからなかった。焦って挿入しようとし、何度も痛い思いをさせてしまった。彼女が濡れていないことに全く気づけなかった。

 そしてついに童貞を卒業した。だが、僕の目の前の女性は彼女ではなかった。

 相手の人は高校時代にファミレスでナンパした女性。彼女がいたのに、僕は彼女じゃない女性で童貞を卒業したのだった。

 その女性も処女だったが、なぜかすんなり挿入することができた。初めてのセックスは、気持ちいいのか気持ちよくないのか、そもそもこれはセックスなのだろうか、とよくわからないまま終わってしまった。

 童貞を捨てた2週間後、僕は彼女にフラれた。結局その彼女に、僕は一度もうまく挿入することができなかった。

 後々聞いた話だが、彼女が僕をフッた理由は、「この人はセックスがしたいだけなのかな」と不安になったからだそうだ。

 彼女にフラれてから、僕は童貞を捨てた女性と何度かセックスをした。「付き合いたい」と言われたが、「付き合う気はない」と僕ははっきり告げた。それでもその女性はセックスをさせてくれた。


セックスって思ったより楽しくないなあ…。


 そのときの僕はセックスが楽しいとは思えなかった。セックスをする前には気持ちが盛り上がるが、セックスが終わると、「なんでこれを楽しみにしていたのだろう?」と不思議になった。

 それでも時間が経てばセックスがしたくなる、そんな繰り返しだった。

 このころ、僕はまゆきちゃん(仮)という女のコとラインをしていた。まゆきちゃんとは、あるコミュニティサイトで意気投合し、連絡先を交換した。

 彼女はひとつ年下の大学1年生で、大学生活についての相談みたいなものを受けていた。先程は「意気投合」と書いたが、正確に言うと連絡先を交換したのは、彼女がエロそうだったからだ。

 まゆきちゃんのプロフィールには水着の写真が何枚もあった。谷間のアップが何枚かあり、顔はよくわからなかったが、僕はその胸に惹かれた。まあ、「谷間と仲良くしたかった」といってもいい。僕は単純な男なのだ。

 あるとき、彼女とのやり取りの中で水着写真を話題にした。正直に「興奮してしまった」と送ると、まゆきちゃんからは「嬉しい」と返信があった。

 「嬉しいの?」と送ると、「性的対象に見られるのは女性として誇らしい」と、年下とは思えないような返信がきた。彼女の言葉から、「このコは意外と経験豊富なのではないか」と思った。

 僕は、「嫌だったら答えなくていいんだけど」と前置きした後に「経験人数は何人ですか?」と聞いた。すると、「2桁超えています」という返事があった。やはりというかなんというか、僕は「すげえ」と思った。

 大学1年生で2桁というのは、どんな女のコなのだろうか。僕は想像することすらできなかった。

 僕はまゆきちゃんに会いたくなった。話を聞きたいと思った。どうやって2桁も経験したのか、気になって仕方なかった。

 

「隔たりさんは何人ですか?」


 そう聞かれて、思わず「5人くらいかな?」と打ち込んだ。だが、なんかダサいよな、実際は1人なのに人数盛る感じはダサいよなと思い直し、「恥ずかしながら1人です」と素直に送った。


「恥ずかしくないですよ! チャラついていることを自慢しているほうが恥ずかしいです」


 そんな返事があり、「めっちゃ良いコだなあ」と思った。

 僕はネットで知り合った人と直接会ったことはなく、会おうとも思っていなかった。だが、僕はまゆきちゃんに会いたくなった。性に対して自分なりの考え方をしっかり持っていそうなまゆきちゃんの話を、たくさん聞いてみたくなった。

 それから、「このコはどんなセックスをするのだろう?」という興味がわいた。

 僕はまゆきちゃんに、「実は初体験がうまくいかなくて」と打ち明けた。続けて、「何をすれば女のコは嬉しいのか? 痛い思いをさせないためにどうすればいいのか?」と聞いた。

 まゆきちゃんは僕の質問に対して丁寧に答えてくれた。いろいろと答えてくれた後、「要は前戯をちゃんとやることが大切ですよ」というメッセージがあった。


前戯――。


 はじめてセックスにトライをした日。僕が気づいたことは、「どういう流れで挿入までいけぼいいかわからない」ということだった。

 僕は自分なりに前戯についての勉強を始めた。AVは参考にしないほうがいいと聞いたことがあったので、ネットや雑誌、本やマンガから情報を集めた。だが、結局よくわからなかった。

 まゆきちゃんから「前戯が大切」というラインがきたとき、率直に「前戯を教えてほしい」と思った。そして僕の妄想は飛躍し、まゆきちゃんに直接前戯を教えてほしい、というところに辿りついた。

 とはいえ、「前戯を教えてください!」とは言えなかったので、「実は前戯についてけっこう勉強しまして」と前置きし、「試してみてもいいですか?」と送った。

 

「試す?」

「勉強したことが、本当に女のコが喜んでくれることなのか知りたくて」

「隔たりさんって真面目なんですね」

「真面目かな?」

「いいですよ」

「え!? いいの?」

「はい。隔たりさんの相手になりますよ」

「ありがとうございます!」


 こうして僕はまゆきちゃんとセックスをすることになった。

 その後、まゆきちゃんから「その変わりたくさん気持ちよくしてくださいね」と返信があり、僕は思わずニヤついてしまった。

 経験人数2桁超という女のコとのセックスってどうなんだろう、やっぱり慣れてるから凄いのかな、AV女優さんみたいにエロいのかな、と僕の妄想はとまらなかった。

 「頑張ります!」と返信した時点で、まゆきちゃんにセックスさせていただく、という上下関係が成立していた。彼女もそれを理解してか、「ホテル代はお願いしますね」としっかりと送ってきた。僕は「もちろんです」と返した。

 新宿駅の西口の改札前で、まゆきちゃんと待ち合わせ。約束の場所につくまで、僕はものすごく緊張した。セックスすることに緊張していたというのもあるが、このときまで僕はまゆきちゃんがどんな顔をしているかも分からなかったのだ。

 前日、「待ち合わせに困るから」とお互いの写メを交換しあった。まゆきちゃんから送られてきた写メにはふたりの女性が写っていた。ひとりは清楚系で可愛いかったが、もうひとりはお世辞にも可愛いとは言えなかった。

 写メをもらったときは、「まゆきちゃんかわいい!」と心の中でガッツポーズをした。しかし、その後になって、どっちがまゆきちゃんなのか聞いていないことに気づいたのだった。

 

どっちが来るのだろう…。


 そういったこともあり、僕はとても緊張していた。

 さすがに2桁だから可愛い方だろうな…。いや、可愛くない方が経験豊富という話もよく聞く。いやいや、人は見た目によらないものだ。経験人数とルックスはあまり関係ないだろう。となると…。

 まゆきちゃんと会うまでの間、そんなヘンテコな自問自答を繰り返した。

 その結果、僕は防衛本能を働かせ、可愛くない方のコが来るという前提でまゆきちゃんを待った。


「着きましたよ」


 まゆきちゃんから連絡があり、僕は辺りを見回す。見回した瞬間に、「あっ!?」と女のコと目が合った。僕がお辞儀をすると、向こうもペコリとお辞儀をしてくる。「まゆきちゃんですか?」と恐る恐る聞くと、「はい」と彼女が微笑んだ。


きたこれーー!!!!


 心の中でガッツポーズをする。まゆきちゃんは写メの可愛い方の女性だったのだ。

 身長は155センチくらいとやや小柄で、ミディアムロングの黒髪が清楚系の雰囲気を漂わせる。Tシャツにミニスカートというシンプルな格好で、スカートから伸びる足は白くて細かった。

 まゆきちゃんは地下アイドルにいそうな顔立ちで、こんなコとセックスできるなんて「最高すぎる!」と思った。ネットの出会いも悪くないものだ。

 「行きましょうか」と、僕らは新宿のホテル街に向かった。

 入ったのは鏡張りの部屋だった。思わず「すげぇ」と呟いした僕は、「こういう部屋きたことある?」と聞く。まゆきちゃんは、「ありますよ」とさらっと答えた。

 まゆきちゃんは部屋に入るとすぐに浴室に入り、浴槽にお湯を溜めはじめた。


「お風呂入るの?」

「うん。だってエッチするんですよね?」

「あ、うん。でもシャワーだけなのかなって思って」

「せっかくなんでお風呂入りたいじゃないですか」

「そっか、なるほど」

「一緒に入りますか?」


 当たり前という顔で聞かれ、僕は「あ、え、あ、い、いいの?」とたじろいだ。経験人数の差が丸出しだった。

 まゆきちゃんは「いいですよ」と服を脱ぎはじめる。僕が戸惑ってる間に、彼女は全裸になり、「先に入ってますね」と浴室に入った。

 まゆきちゃんの裸をみて少し勃起してしまった僕も、急いで服を脱いで浴室に入る。軽くシャワーを浴びて、彼女のいる湯船へ。まゆきちゃんが泡立つ入浴剤を入れたので、裸は見えなかった。

 だが、まゆきちゃんが触ってくれないだろうか、と妄想した僕の股間は硬くなっていた。

 まゆきちゃんは僕のチンコを触ることなく、ただ「ぼぉーっ」とお風呂に入っている。僕はまゆきちゃんとの湯船の中でイチャイチャしているところを妄想した。

 無言のままときが過ぎ、「あがる」とまゆきちゃんが浴槽から出る。僕は彼女のお尻を眺めてから出た。

 まゆきちゃんは僕より先に体を拭き終えると、バスタオルを体に巻いたままベッドに寝転んだ。僕も同じようにして彼女の横に寝た。

 まゆきちゃんが何も言わないので、僕の緊張はどんどん膨らんでいく。本当にこんな感じでセックスをするのだろうか? まゆきちゃんは何を考えているのだろうか? 僕は恐る恐る「あの、本当にエッチするんですよね?」と聞いた。

 

「ここまできてしないの?」

「あ、いえ、します!」

「私は隔たりさんがしたくないなら、しなくて大丈夫ですけど」

「い、いえ、したいです!」


 するとまゆきちゃんちゃんが微笑み、キスをしてきた。それから僕を起き上がらせて、僕のバスタオルをとった。

 まゆきちゃんがやや勃起している僕のチンコを左手で持ち、いきなり口に咥える。


ジュッポ、ジュッポ、ジュルル…


 女のコはフェラが嫌いだと思っていた。フェラ好きやフェラがうまい人はホンのひと握りで、ほとんどの女性が苦手だと思っていた。それまでの僕は、童貞を捨てた相手にフェラをしてもらったときも自分からお願いしていた。相手は渋々…という感じだった。だからか、そのフェラは想像よりも遥かに気持ちよくなかった。

 そのとき僕は、フェラについて「期待しすぎてたのかもしれない」と思った。けれど、僕の期待は間違ってなかったことがわかった。それくらい、まゆきちゃんのフェラは気持ちよかった。


「あ、え、ま、まじっすか? や、やばい、めっちゃ気持ちいいっす」


 そんな僕の童貞リアクションを気にすることなく、まゆきちゃんはジュボジュボとチンコをしゃぶる。

 まゆきちゃんの口の中でチンコはどんどん硬く、そして大きくなっていった。


「え、あ、フェラ好きなんですか?」


 僕が聞くと、まゆきちゃんはいったんフェラをやめ、「うん、好き」と微笑み、それからふたたびチンコを咥えた。


ジュボ、ジュボ、ジュボ…。


 フェラを止める気配はない。まゆきちゃんはひたすら僕のチンコをしゃぶっていた。

 僕は左手でまゆきちゃんの胸を触る。もちもちしていて弾力のある胸だった。

 まゆきちゃんは胸を触わられても、感じる素振りを一切見せずにひたすらにしゃぶり続ける。


「やばい、もうイキそう」


 止まらぬフェラにムスコは耐えられなかった。こんな長時間フェラされたことはなかった。

 僕が「イッちゃう」と言うと、まゆきちゃんは「出していいですよ」と言う。しかし、このまま出してしまうと、「経験人数浅いからコントロールもできないんだ(笑)」と、まゆきちゃんにバカにされるのではないかと心配した。

 妙なプライドが働いた僕は、「今度は僕が攻めるよ」と、まゆきちゃんを寝かせる。


「勉強の成果、見せてくださいね♪」


 まゆきちゃんは至って冷静だった。僕の緊張はピークに達した。

 まず、僕は軽くまゆきちゃんにキスをした。唇の力を抜いて、優しく重ねる。その後、舌で唇をなぞる。ゆっくりとなぞっていくと、彼女の口が少し開いた。その瞬間に、これまたゆっくりと舌を口の中に入れる。

 唇同士を重ねるようにして、円を描くようにディープキスをする。「んっ、んっ、んっ」と、まゆきちゃんから吐息が漏れたので、ひとまずホッとする。これまで興奮のまま舌を激しく動かすことが多く、こうしたゆっくりとしたキスも気持ちいい、と思った。まゆきちゃんの舌の動きがだんだん早くなることが嬉しかった。

 今度は乳房の愛撫。首筋にキスをしながら、両手で両方の乳房を外側から持ち上げるように触る。この時、触れるか触れないかの優しさを保つ。内側に円を描くように、両胸をマッサージするように揉む。

 唇を首筋から谷間に落とし、まずは左胸を攻める。舌を出して乳首には触れないように、円を描くようにして舐める。舐めるといっても、舌は固定したまま、顔を動かす。螺旋状に、おっぱいという名の山の頂上を目指すように、ゆっくりと登っていく。

 頂上の乳首にたどりつきそうなとき、いったん止まって再び下から螺旋状に愛撫していく。僕が試したのは焦らし作戦だった。

 それを何度か続けるとまゆきちゃんが「もう舐めて」と息を漏らす。「どこを?」と聞くと「乳首」と彼女が言う。もう一度「どこ?」と聞いて、彼女が「乳首」と言いきる前に乳首をしゃぶる。そして口の中で上下に乳首を舐めた。

 

「ああぁぁんんん!!」


 乳首を舐めた瞬間に、まゆきちゃんはエロい声を漏らした。

 「よしっ!」と思わず言いそうになる。今まではただ胸を舐めるだけだったが、焦らすことで彼女のエロい声を聞くことができた。嬉しかった。勉強の成果を出すことができた、とニヤけた。

 一心不乱に乳首を舐めていると、まゆきちゃんが「指入れて!」と僕の手を持ち、自分のアソコに誘導してくる。彼女の秘部はぐしょぐしょだった。

 女性器はこんなに濡れるものなのかと驚いた。それと同時に、元カノとうまくセックスできなかったのも当前だと思った。元カノのアソコはこんなに濡れていなかった。僕の唾液で濡らした気になっていただけだった。

 女性自身の愛液に濡れているアソコに初めて触れ、僕は興奮した。言われるがままに、中指を穴の中に挿入する。あったかい。包み込むようなあたたかさに、中指がとても気持ちよかった。

 ここにチンコを挿れたら気持ちいいということは容易に想像できた。そして、今までそんなに気持ち良くなかった理由も分かった。

 中指を挿入中のピストン運動のように出し入れする。しかし、まゆきちゃんは「んっんっ」と言うだけで思ったより反応が薄い。「手マンはもっと激しい方がいいのかな?」と思い、動きを早くしてみた。

 するとまゆきちゃんが手マンしている僕の右手を急に抑えた。


「隔たりさん、もしかして手マンは勉強してない?」

「あ、はい。キスとおっぱいしか勉強してなくて」

「そうなんだ。もっとゆっくり動いてもらっていいですか?」

「ゆっくり、ですか」

「そう、ゆっくり動いてみてください」


 言われるがまま、ゆっくりと指を出し入れしてみる。それでも、まゆきちゃんの反応は変わらない。彼女が指を入れてと言ったから入れたのに。ゆっくり動いてと言ったからゆっくり動かしたのに…。彼女の反応は薄いままだった。僕は「本当に感じているのだろうか?」と不安になった。

 

「そこじゃない」

「え?」

「もっと指を奥まで入れて」

「あ、分かりました」


 指を限界まで奥に入れる。


「そしたら指を曲げて」

「曲げる?」

「そう、手前に」


 曲げようとしてみるが、膣内を引っ掻いてしまうような気がしてなかなか動かせない。


「どうやって曲げればいいですか?」

「そしたら、指の腹で上を押して」

「こうですか?」


 奥まで入れた中指の腹に少し力をいれる。それからまゆきちゃんに言われたように上を押す。


「あっ…」

「ここですか」

「うん…。で、そのカタチのまま指の腹を手前に持ってきて」

「手前に持ってくる?」

「指を曲げて、腹の指を手前に持ってくるイメージで。横から見たら『L』になるような感じ」


 ゆっくりと爪で引っ掻かないように、指の腹を手前に持ってくる。少しずつ指を曲げて、動かしていくと、指の腹にザラザラしたものが当たった。そこを押したとき、まゆきちゃんの腰が「びくんっ」と動いた。


「そこっ!!」

「ここですか?」

「うん、そこをもっと押して!」


 僕はザラザラしたところを指の腹で押す。まゆきちゃんが「もっと!!」と言うので、少し激しめに手を動かした。

 

「あっ、あっ、あんっ、あぁん!! やばいっ、やばいっ、そこっ、気持ちい!!! もっと! 気持ちいい! やばい!」


 さっきまでは少し落ち着いた声で僕に指示を出していたまゆきちゃんが、急に甲高い喘ぎ声を出し始めた。

 すると急に思いっきり抱き寄せられ、激しくキスをされる。こんなに豹変するのか、と驚いた。

 膣内の温かさと柔らかさ、ザラザラしたポイント、強引なハグと激しいキス、そして狂ったような卑猥な声――。

 どれも僕が今まで体験したことのないことだった。これが「セックス」なんだ、と僕はやっと童貞を卒業した気分になった。


「ほしぃよ、もう挿れてほしい」


 まゆきちゃんが僕の目を見つめながら言う。感じている女性の顔はこういう顔なのか、と初めて知った。

 さっきのまゆきちゃんとはまるで別人。その顔に見惚れながらも、「早く挿れなくちゃ」とゴムをつけようとする。だが、うまくつけられない。


「はやくぅ」

「ごめんなさい! ちょっと…待ってください」

「はやく入れて」

「すいません…ちょっと」

「ん? どうしたの?」


 あんなにたくさんフェラをしてもらって、あんなに激しいキスをしたにもかかわらず、僕のアソコは柔らかかった。

 それに気づいたまゆきちゃんは、「こっちきて」と優しくフェラをしてくれた。

 少し時間はかかったが、ようやく僕は硬くなった。

 また小さくなるかもしれない、とビビった僕は急いでゴムをつけて、まゆきちゃんに膣口の場所を教えてもらいながら、なんとか挿入することに成功した。

 

あったけぇぇえええ!!


 僕は感動した。まゆきちゃんの膣に包まれているのがわかった。今までは、「何かの中に入ってるだけ」という感覚が強かったが、今回は「僕のアソコが温かいものに包まれている」ということをちゃんと感じることができた。

 初めての快感に興奮した僕は、自分の動きを止めることができなかった。スピードとか角度とか、まゆきちゃんの感じるポイントとか何も考えずにただひたすらに腰を振った。


「あぁぁぁあん!!! きもちいぃいいよぉおお!!」


 手マンしたおかげか、ひたすら腰を振っているだけでも、まゆきちゃんは感じてくれた。

 僕らは抱き合いながら、激しいキスをする。お互いに何度も「気持ちいい」と言い合った。

 そして、僕はゴムの中に思いっきり射精した。


「挿れる前、ちょっと時間かかってごめんなさい」


 セックスが終わると、まゆきちゃんはシャワーを浴びることなく、裸のまま僕の横に寝転がった。

 僕は今のセックスを振り返った。挿れる前にうまくゴムがつけれなかったり、再び硬くするためにフェラをしてもらったり、膣口を教えてもらったりと、スマートさの欠片もなかった。だからまゆきちゃんに謝ったのだった。


「ぜんぜん大丈夫ですよ。たぶん緊張してたんですね」

「あ、そっか。俺、緊張してたんだ」

「うん。たぶんそのせいで、エロモードじゃなくなったんだよ」

「エロモード?」

「セックスに没頭する、みたいな。緊張しちゃって余計なこと考えて、だから、うまく勃たなかったんだと思う」


 まゆきちゃんの冷静な分析に納得した。

 「経験少ないとバカにされるんじゃないか」とか「まゆきちゃんは気持ちいいのだろうか」などと考えた僕は、確かに「エロモード」ではなかった。もっと単純にセックスを楽しめばよかったんだ、と後悔した。


「だから、前戯が大事だと思うの」

「え?」

「エロモードに持ってくには、前戯が大事だと思うの。雰囲気とかもそう。そういうものが、エロモードを作るというか。エロい雰囲気を作って、ちゃんと前戯をすることで、だんだんセックスに没頭していけるんだと思う」

「ああ、そういうことか」


 僕はやっと気づいた。「何のための前戯か」ということを僕は全く考えれていなかった。ただ「前戯が大事」というだけの知識で、それを試しただけだった。

 互いにセックスに没頭するため、エロモードに入っていくため、前戯が大切なんだ。僕も早く没頭できるくらいのセックスをしたい、そう思った。まゆきちゃんとは、そんなセックスができるのだろうか。


「んっ」


 不意にまゆきちゃんが声を漏らす。「どうしたの?」と聞くと、「なんでもない」と恥ずかしそうに僕を見つめる。その表情がセックス後にしては妙にエロかった。

 何気なく彼女の下半身を見ると、まゆきちゃんは自分でアソコを触っていた。


「ずっと触ってたの?」

「うん」

「セックス終わってから?」


 そう聞くと、まゆきちゃんはイタズラな笑顔で頷いた。


「ごめん、物足りなかった?」

「まあ、正直、ちょっとね。イケなかったのもあるし」

「そうだよね」

「いやでも、わたしセックスではイキづらいというか、自分でやったほうがイキやすいから。隔たりさんとのセックスが気持ち良くなかったってわけじゃないよ」


 まゆきちゃんは僕を傷つけないようにフォローしてくれたみたい。「優しいコだな」と思ったが、同時に自分のことが情けなくなった。

 僕は自分の股間を触ってみる。柔らかかった。


「ごめん、まゆきちゃん。気持ち的にはもう1回したいんだけど、うまく勃たないや」

「ぜんぜん大丈夫だよ」

「でも、せっかくまゆきちゃんといるからさ」

「うん」

「キスしていいかな?」


 そう言ってキスをする。まゆきちゃんはすぐに舌を入れてきた。彼女はまだ自分の股間を触っていた。


「キス、好き♪」


 まゆきちゃんがそう言ってくれたのが嬉しかった。

 そのまま僕らは退出時間まで、ただひたすらにキスをした。

 帰り道、「今までどんなセックスをしてきたの?」とまゆきちゃんに聞いてみた。ちょっと唐突すぎたかと思い、「いや、まゆきちゃん経験人数2桁って言ってたし、実際今日してみて、すごい経験あるんだろうなと思ったから」と付け足す。すると彼女は、


「いや、普通だよ」


 と笑った。


「正確には何人くらいなの?」

「12人くらいかなあ〜」


 まゆきちゃんは呟くように言った。それから「どんな人としたの?」と聞くと、彼女は素直に自分の体験を話してくれた。

 初めての人は先輩。何人か社会人の人として、そのうちのひとりが「めっちゃ上手だった」という。その人と鏡張りの部屋で「立ちバック」をしたとか。中には、「めちゃくちゃ経験ある」と言ってたのに「実は童貞だった人」もいたみたい。

 彼女は「3人くらいは卒業させたかな」と笑う。それから、「ネットで会ってセックスした人は6人くらい」と言い、「変な人が多かったですね」とふたたび笑った。


「隔たりさんも変な人かと思ったけど、真面目な人でよかったです」


 まゆきちゃんが「今度は友達としてカラオケとか行きたいなあ」と言ってくれた。このとき僕は喜ぶべきだったのかもしれない。だが、そうは思えなかった。「セックスじゃないんだ…」と思ってしまったのだ。

 とはいえ、僕はまゆきちゃんに出会えてよかった。彼女との体験から前戯の大切さを知ることができた。セックスへの向き合い方を教えもらえた。結局、彼女とは1度しかセックスできなかったが、僕は本当にまゆきちゃんに感謝している。

 後日、まゆきちゃんとカラオケに行った。まゆきちゃんは「友達として」と言ったが、僕はそう思うことができなかった。彼女に会ったら、「やっぱりセックスしたい」と思ってしまった。

 その妥協点という感じで、僕はまゆきちゃんに手コキをしてもらった。フェラをお願いしたが、「シャワー浴びてないから」と断られた。彼女の手の中で僕はあっけなく射精した。

 まゆきちゃんとバイバイした後、僕は「今度はご飯とか行こうね」とラインを送った。そのメッセージに既読がつくことはなかった――。

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