【ニッポンの裏風俗】都内(?)で唯一ちょんの間があった街

 大阪の五大新地は、現代に残る遊郭として風俗好きでなくとも有名だが、実は関東にもかつては「三大ちょんの間街」と呼ばれる街があった。

 その代表が横浜の黄金町であり、川崎の堀之内である。そして残るひとつが、町田の「たんぼ」と呼ばれる街だった。

 黄金町と堀之内は知っているけど「たんぼ」は見たことも聞いたこともないという人も少なくないだろうが、東京西部、町田駅の南口にその街はあった。

 JR町田駅南口は、賑やかな北口とは違い、駅前にはファミレスや大型家電量販店こそあるものの、ほかに目立つ建物といえばラブホばかり。そう、この一帯は、もともとそういう場所だったようだ。


 町田駅周辺は都県境が非常に入り組んでいる。駅舎の所在地は東京都町田市だが、駅前のファミレスは神奈川県相模原市であり、そのすぐ隣にあるビルはまた東京都だったりする。

 地権、利権共々なかなかに入り組んだ構造となっているのも、今となっては、ちょんの間ができたことにつながるような気がしてくる。ちなみに、「たんぼ」があった場所は、東京ではなく神奈川県である。

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