今だから明かせるフーゾク取材の裏側! 休刊を決めた風俗情報誌「俺の旅」編集長に直撃インタビュー!!

名物企画『浪花ともあれの風俗ロマン紀行』最初の記事(「俺の旅vol.4」誌面より)


生駒:
中にはややこしい店もあるので、それは要注意かな。たとえば、料金システムが複雑な店とか情報をちゃんと公開してないとか…。そういったお店は微妙かも。楽しく遊ぶためには、そこは注意したいですね。

――お金がかかる遊びですからね。

生駒:そうそう。お金が有り余ってしょうがないっていうなら別ですが、普通の人はそんなことないので、風俗には慎重にならざるを得ない。私なんか取材費捻出のため、格安航空券を駆使していろんな地方に行きましたよ(笑)。夜行バスもよく使ったな~。青春18きっぷにもだいぶお世話になりました(笑)。もちろん、現地ではカプセルホテルに泊まるなどして、風俗資金をコツコツ貯めていたわけです。

――風俗取材というと、なんだか楽しそうなイメージもありますが…。なかなか取材費も出なかったようですね。

生駒:以前ほど雑誌が売れなくなってね(笑)。経費削減というやつです。それでも、ゴムのようにギュッと縮めてパッと離すような感じで取材をするのは楽しかったですよ。かなり旅行スキルも上がったと思います(笑)。

――まさに“俺の旅”ならではの取材秘話ですね。

生駒:まあ、とにかく必死だったから(笑)。

――過去のインタビューで編集長は、「俺の旅」を「自分の分身」とおっしゃっていました。その熱い気持ちがモチベーションだったのでしょうか。

生駒:そうですね。私は一生この仕事を続けたいし、大事にしていきたいと思っています。大げさかもしれませんが、歴史に残る雑誌を作りたいんです。世の中のため、人のためになるものをね。そこはちょっと譲れないものがあります。

――その気持ちがあるからこそ、休刊を決めてもすぐに「次」を考えたわけですね。

生駒:これから別の雑誌の編集などにかかわる方法もあると思いますが、それがホントに自分のやりたいことかっていうと、そうじゃない。やっぱり「俺の旅」なんですよ。だから、何が何でもどんなカタチでも存続させたいと思っています。

――「俺の旅」の第2章が楽しみです。

生駒:実は私が一番楽しみにしているかも(笑)。

 

 10年以上編集長を務めてきた雑誌が休刊となれば、それが時代の流れとはいえ、かなり気落ちしているかと思いきや、生駒氏は終始明るい笑顔で未来について語ってくれた。これからも「俺の旅」を発信し続けるという彼にとっては、休刊が幕開けとなったようだ。「俺の旅」が今後どんなカタチで我々を楽しませてくれるのか、かつて編集にかかわった身として、また普通の風俗好きとして気になるところだ。

 

【生駒明(いこま・あきら)】
1973年、愛知県生まれ。全国各地の歓楽街に足に運び、地方の風俗情報に明るい。長年にわたって「俺の旅」を世に送り続けてきた日本屈指の風俗通。現在も「俺の旅」のウェブ版となる『俺の旅web』(※)を更新中。 

 

※『俺の旅web』
雑誌「俺の旅」のwebコンテンツ。全国の風俗情報のほか、生駒編集長による「俺の旅」の名物企画を振り返る記事なども配信している。気になる方はぜひチェックしてほしい。トップページはコチラ

 

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