筆者の自宅のトイレには、毛抜きが常に置いてある。大小問わず、自宅で用を足す時に筆者は必ず座るが、その際に毛抜きでふたつの処理を行っているのだ。
ひとつは、陰毛の白髪抜き。まだ全体の数パーセントほどだが、50歳という年齢相当に白髪が生えてきているので毎日チェックしては処理している。
そしてもうひとつは、キンタマの毛を抜くこと。こちらにも白髪が混じっているが、色に関係なく抜くようにしている。その理由はとても明確で、ツルツルキンタマのほうが舐められた時に億倍気持ちいいからである。
そんなわけで、筆者がトイレに入っている時間はとても長い。老眼が進行している真っ最中で辛い作業ではあるが、こうした日ごろの努力は欠かせない。
社会人としてまともに生きていけないくらいズボラでいい加減な性格の筆者だが、ことセックスに関しては、異様なくらい神経質で真面目なのである。
———————–
優しい方にお会いしたいです。
10年くらい彼氏なしです。
もう慣れたつもりだけど、疼いてしまう時もあるんです。
見た目はいけてないので、それでも大丈夫っていう優しい人でお願いします。
急なお誘いですが、今日の夜に新宿でお会いできませんか?
2月1*日17時00分
受付メール数:0/5
♀カヨ
29歳
———————–
いつものようにあちこちの出会える系サイトを物色していると、筆者愛用の【イククル】でこんな書き込みを発見した。
筆者はすぐにピン!と来た。この書き込み主は、
筆者と同じ非モテ界の住人だろう、と。
“10年彼氏なし”と“見た目はいけてない”という言葉のせいか、まだ誰も彼女にアプローチしていなかった。
彼女が書き込んでから30分近く経っているのに…
誰からも声をかけられていないなんて、可哀そうではないか!
こうなったら、
筆者が白馬の騎士になってあげるしかない!
と鼻息を荒くしながら、アタックを開始することにした。