『処女専門デリヘル』嬢、ロストバージンで職を失う


 旅行初日、ジュンさんは緊張のあまり夕飯が喉を通らなかったという。一人でシャワーを浴びていると身体が震えた。先にベッドで待っていると、彼が抱きしめてきた。初めて触れる彼の裸体はやけに熱く、胸をまさぐられたり、クリトリスを指で弄ばれたりしているうちに、その熱が自分の身体に移ってくるような感覚に襲われたという。

 
「彼のモノが入ってきた時、“熱そのものが入ってきた”って感じだった。処女膜が破れたのは、感覚として分かった。痛いというよりも、やっぱり熱いって感じだったかな」

 
 お互いに絶頂を迎えても、しばらくの間、ジュンさんは自分の身体の中の熱を感じていた。そして、“この熱さが愛なのかな”と思った。その後、2泊3日の旅行中、合計で5回、彼の身体を受け入れ、女性として開花した気分になった。

 めでたく処女を卒業したジュンさんだったが、問題が生じた。もちろん、在籍している『処女専門デリヘル』のことだ。実は当時、彼女の人気は絶好調で、月に100万円以上も稼いでいた。ロストバージンは黙っておけばバレないだろうし、トップの自分に辞められたら店も困るとタカをくくっていた。

 
「その旅行から戻って半月くらいの時に、オーナーの奥様から“アンタ、処女じゃないでしょ?”っていきなり言われたんですよ。私はとぼけたんだけど、“身体つきが変わった”って…」

 
 オーナー妻いわく、股の角度が変わって、歩き方で分かるとのことだった。もちろん、科学的根拠なんてまったくなし。ジュンさん曰く「身体つきが変わったのは、昼職が激務でやつれていただけ」だった。とはいうものの、処女でないことは事実で、結局、追い出されるようにして店を辞めた。

 ロストバージンの相手とは、旅行の3カ月後に別れた。退店後は、普通のデリバリーヘルスを転々することになる。処女専門店ほど稼げはしなかったが、3年で身につけたテクニックはどこの店でも重宝された。しかし、現在、30歳を迎えて壁にブチあたっているという。

 
「風俗業界における30歳って、中途半端なんですよ。まず、ギャル系をやるにはキツイ歳じゃないですか? だからといって熟女でもないし…中途半端で仕事がなくなりました。今は横浜のファッションヘルスにいるけど、無理して若作りして23歳って設定になっているの。そう、ロストバージンの年齢(笑)」

 
 「今は、熟すまで(熟女になるまで)の潜伏期間かな?」と考えているジュンさん。遅咲きの花ならば、咲き乱れぶりも激しかったりするもの。今後の熟れ具合は楽しみでもある。
(文=子門仁)

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【女のコのデータ】
名前:ジュン
年齢:30歳
出身:神奈川県座間市
現在勤務するお店:横浜のファッションヘルス
キャリア:合計10年(取材時:2017年9月)

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