SM嬢とソープ嬢の違いは差し入れにアリ!? 女王様が語る、客が抱く風俗嬢への愛情と罪悪感


 わたくしが思うに、ソープ嬢にプレゼントを渡す人って、ちょっとした罪悪感を覚えているんじゃないかしら。男性ってお金で女性を買うことに多少なりとも罪の意識があるんだと思う。その後ろめたい気持ちを埋めるために、プレゼントをあげたりするんじゃないかしら。差し入れに気持ちを込めることで、「カラダだけが目的じゃないんだよ」って言いたいのかなと。

 もちろん、そんなこと構わずに割り切って風俗を利用する人がほとんどだけど、中には良心の呵責みたいなものに苛まれる人もいるはず。そういう男性が差し入れやプレゼントをして、自分の気持ちを軽くしてるんだと思うわ。

 それから、性風俗とは違うけど、ストリッパーも差し入れをよくもらうみたい。お花やご祝儀とかをいただくそうよ。華やかなプレゼントが多いみたいで、それはステージとか会場に飾られるんだって。お客さんにしてみれば、プレゼントをあげることでショーを彩ろうっていう思いがあるのかも。

 ちょっと話がズレるけど、ストリッパーが脚を広げてアソコを見せることを「御開帳」っていうでしょ。その影響なのか、お客さんの中には、ストリッパーのコたちを観音様みたいに拝む人もいるらしいわ。だからストリッパーへの差し入れは、“お供え”みたいな意味もあるのかもしれないわね(笑)。

 一方で、わたくしたちSMの女王様は、差し入れをいただくことは少ないの。何も貰わないってことはないけれど、「旅行に行ってきたから」ってお土産をもらうくらい。他の女王様に聞いてもだいたいそんな感じだから、女王様は差し入れに縁がないのかな。

 でも、それって当然のことなのかもしれない。だってSMプレイでは、さっき言ったような罪悪感ってほとんど生まれないでしょ? プレイは一緒に楽しむものだから、「お金で相手を買ってる」っていう感覚を持つお客さんはほとんどいないわ。もし、罪悪感があったとしても、それはM男にとって快感に近いはず。

 それに、奴隷が「僕のことを分かってください」ってわざわざポエムにしなくても、女王様はプレイ中にその人のことを理解しようとする。自らの欲望や性癖をさらけ出すSMでは、何も言わなくてもつながることができる。だから、差し入れとかで気持ちを伝える必要がないんじゃないかな。まあ、プレゼントをもらってイヤな気がする人は少ないから、お気に入りの女王様に何かアゲるのはありね。わたくしも待ってるわ♪

【えり女王様】
OLを経験したのち、2014年にいきなりSMの世界に飛び込む。
わずか半年で老舗SMクラブのNo.1女王様に。
これまでに跪かせてきた奴隷たちは3000人以上に及ぶ。

えり女王様のコラムのバックナンバーはコチラ

men's Pick Up