リアリティが裏目に…人気風俗嬢がコスプレ店を辞めたワケ


 この店のシステムでは、女のコがお客さんのもとへ制服姿で行くことになっていた。一度部屋に来てから着替えるのでは、興ざめしてしまう人もいるだろうとの考えからだ。

 ミオちゃんは現在25歳だが、ほぼノーメイク状態で制服を着ると、ズバリ“現役”といった印象となる。10代に見える女性が、ホンモノの制服を着てホテル街を歩くとどうなるか?

 言わずと知れた警察官からの職務質問=職質となるわけだ。

 警察もプロなので、その制服が正規のモノだと判断すると、ミオちゃんをJKだと思ってしまう。当然ながら、いろいろと話を聞かれることになる。

 結局、制服というリアリティと幼く見える容姿が、ミオちゃんを苦しめることになってしまった。

 道ばたで話を聞かれる程度ならまだしも、「基本的に交番に連れていかれることが多かった」というミオちゃん。そこで警察がすることといえば、彼女の身元確認だ。しかしミオちゃんは、「お仕事でお客さんのところへ行くときは仕事道具一式しか持たないし、私物は事務所に置いていくことになっている」ため、身分を証明できるものがない。ケータイも、店が支給した連絡専用のものだけという状態だ。

 そのうち、店からケータイに電話がかかってくる。お客さんから「まだ来ない」との連絡があり、店が確認の電話をしてくるわけだ。ここで、ミオちゃんは正直に事情を打ち明けて、店長に身柄を引き取りにきてもらうことが何度もあったという。

 もちろん、仕事であるため後ろめたさはないが、さすがに毎日のように職質が続くと精神的に疲れてくる。それが、彼女のお店を辞めた理由だった。

 なお、彼女からの忠告として、ホンモノの制服を扱っている風俗店で遊んだ際には「チェックアウトを注意した方がいい」のだという。

 たとえば、40代の男性が制服姿の女性と一緒にホテルから出てくるところを見たら、警察官でなくても「もしや…」と、つい思ってしまうだろう。当然、職質の対象になってしまうことも多い。余韻を楽しみたくて少し一緒に歩きたい気持ちはわかる。しかし、リアルなコスプレ風俗を利用した後は、すぐに現実に戻ったほうがいいのかもしれない。
(文=子門仁)

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