【世界風俗探訪・フィンランド編】お堅い新聞にもコールガールの情報がッ!


 北欧諸国のひとつであり、西はスウェーデン、北はノルウェー、東はロシアと隣接しているフィンランド共和国。首都はヘルシンキで国の最南端に位置し、フィンランド湾に面している。このフィンランド湾の眺めが素晴らしく…とは書いているものの、滞在時間が36時間という短い時間であったので、ほとんど記憶にない。もちろん、そのわずかな時間で遊んだわけだが(笑)。

 ただ、遊びたいと思っても勝手がわからず、50歳くらいの現地コーディネーターにその旨を伝えると、素っ気なく新聞を渡された。

 風俗と新聞の組み合わせは、日本では一部のスポーツ新聞に風俗店の広告が掲載されていることがある。私はてっきりそういった類のものだと思い、新聞を広げる。しかしその新聞は、政治系のニュースや株価情報などがあるお堅い新聞だった。

 私はコーディネーターに「女のコと遊びたいんだけど…」と言うと、「だから、そこに載ってるって!」と返された。

 なんでもフィンランドでは、コールガールなどは個人経営者として一般の新聞に広告を掲載することができるとのこと。これは、日本の感覚でいえば朝日新聞や読売新聞、産経新聞にデリバリーヘルスやソープランドの広告が掲載されているようなもので、驚きを隠せなかった。

 なぜこのようなことになっているのかといえば、フィンランドで売春は違法ではなく規制もないからだ。しかし、斡旋・客引きは禁止されており、したがって彼女たちは新聞に広告を載せているのだ。

 お国柄に驚いたまではよかったが、当然のことながらその新聞はフィンランド語で書かれていて、私には読めないものだった。時折、見出しに “HOT”という英語を見つけることができ、それを目印にしてみた。

「HOTという単語が含まれている広告は、日本でいうところのツーショットダイヤルみたいなものも含まれています。“pk”という文字があれば、間違いないです」

 コーディネーター氏にそう言われるままに探してみると、たしかに“pk”というキーワードが40個ほど見つかった。それでも、何を書いてあるのかは分からず、氏に「どこがいい?」と聞けば、「ここでいいんじゃない?」と適当に枠のひとつを指さした。どうやらコーディネーター氏は、「日本からわざわざ来て、ヘルシンキ観光もせずに…」とご立腹らしい。

 仕方ないので、私はその適当に選ばれたところに電話した。電話口には女性が出た。多少であれば通じるだろうと思い、自分が日本人であることを英語で伝える。すると、先方はホテルのFAX番号を教えてほしいと言ってきた。

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