技を知っているほど稼げる風俗って?


 
 
 
「こんな感じですか?」
 
 
 
 と、筆者を実験台に練習を重ねる真央さん。気付けば、ふたりとも肌に汗がジンワリと浮かんでいた。そして、何度か練習すると技の入り方がスムーズになってきた。合格である。ということで、“コーチ業”を終えようとすると、真央さんから、
 
 
 
「今日はありがとうございました。でも、レッスンの仕上げに…」
 
 
 
 と、実際に技をかけながら手コキや足コキを実践してきた。嬉しいお礼であるが、筆者はコーチだ。真央さんを教える立場である。彼女を励ますのが今回の目的のハズ。まぁ、筆者の愚息はそこまで律儀ではありませんでしたが…。

 後日、真央さんが新しい店に初出勤して“裏技”を披露したところ、店長や先輩から驚かれたという。「いきなり、“王者候補生”になっちゃったわ、うふふ」とお礼を言われた。

 気にかけている女の子に喜ばれる。それはそれで嬉しいことだが、ふと、「プロレス技ってそんなに需要があるのか?」と思った。さんざん教えて今さら言うのもなんであるが、ジラしたり責めたりする技、たとえば“寸止め”とか“言葉責め”もあるのに、格闘技の技をかけてほしい人は多いのだろうか。
 
 
 
「うん、あるよ! だから覚えなきゃいけないし、教えてもらったんじゃん!」
 
 
 
 “当然でしょ!”とばかりに答えた真央さん。技を覚えた彼女は、お客さんからの評価も上々とのことでなによりである。やはり、風俗は“技”を知っているほど、指名が増えるということなのだろう。
(文=子門仁)

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