【世界風俗探訪・オランダ編】合法的売春宿・飾り窓の実態は…


 アムステルダム国際空港ことスキポール空港に着いたのは、トランジットの関係で現地時間の午前9時ごろだった。そこからホテルに荷物を預け、同行した好奇心旺盛な同僚と市内散策をすることにした、というのは大義名分。飾り窓地区の前調べをしたいだけで、デ・ワレンと呼ばれる地区に足を運んだ。
 
 
 
「昼間の飛田新地(大阪)みたいじゃん!」
 
 
 
 それがボクと同僚の飾り窓に対する第一印象だ。昼ごろだったので当然、営業しているはずもなく、主のいない部屋にはカーテンが閉められていた。とても娼館には思えない。でも、これは夜は妖しい灯りが煌々とする日本のちょんの間が、明るい時間帯はシャッターが閉められているのと同じだ。結局、“そういうコト”をする場所は、国を問わないということだろうか。そして、この「国を問わない」という考え方は、ある意味では間違いではないということを、約9時間後に身をもって体験することになる…。
 
 
 
「ホントにレッドライトだな!」
 
 
 
 同行した同僚が、夜の飾り窓を見た第一声がこれだった。彼の声が大きかったのか、地元の人にとって奇妙な声を出してはしゃいでいるアジア人に映っただろう。周囲にタムロしていた、やけにゴツイ身体をした男たちにジロりと見られる。後で知ったことだけど、それぞれの飾り窓の用心棒とのことだった。ちなみに彼らの中には格闘家もいたりして、なんとなく、その殺気に股間が震えた…。

 そして、いよいよ飾り窓へ…となったが、いきなり困ったことになった。“情報がない”のだ。

 たとえば、日本で正規の風俗店の場合はオフィシャルのホームページなどがあり。また、ちょんの間では、いわゆる“客引きのヤリ手ババァ”がいて、「あの娘は…」的な情報を教えてくれたりする。しかし、飾り窓では妖しい灯りに照らされた街を歩くのみだ。窓の向こうで微笑む女性もいれば、舌なめずりして手招く女性もいる。まさに“飾り”窓だ。そして、その娼館の中には窓にカーテンがかかっていながらも軒先の赤い灯りが点いているところもある。いわゆるお取り込み中の合図だ。

 一人、ボクの好みのタイプがいた。ここでは女性と直接交渉するしかないので思い切って声をかけたが…。

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