前田敦子、初の妊婦役に挑戦! ベテラン俳優に愛される自然体な魅力


 AKB48を卒業してから約3年が過ぎ、女優業もすっかり板に付いてきた前田。当初こそ演技面に対して不安の声も聞かれたが、山下敦弘、黒沢清、堤幸彦など、日本の映画界を牽引する監督たちの作品に出演し、着実に評価を上げている。現在公開中の松田翔太(29)主演の映画『イニシエーション・ラブ』でもヒロインに起用されており、興行収入12億円を突破するヒットを記録中だ。

 『モヒカン故郷に帰る』で主演を務めるのは、その松田翔太の兄である松田龍平(32)。前田と松田龍平は2007年の映画『伝染歌』(原田眞人監督)にそろって出演しているものの、共演シーンはなく、本作品が本格的な初共演となる。そんな松田龍平について前田は、「自然体な方なのでお芝居は無理せず皆で一緒に楽しんで下さっている感じがしました」とコメント。『イニシエーション・ラブ』の際には松田翔太のことを「すごくスマートな方」と表現しており、兄と弟の違いを肌で感じ取ったようだ。周知の通り、この松田兄弟の父は俳優の故・松田優作(享年40)。柄本一家と同じく、生粋の役者といえる松田兄弟との共演は前田にとって大きな刺激となったことだろう。

 今回の映画で妊婦役に初挑戦するなど、演技の幅を徐々に広げつつある前田。3キロの詰め物を装着した臨月のシーンでは「妊婦らしく見えるように歩くのが難しかったです」と苦労を語っていたが、それも貴重な経験となったことだろう。現在放送中の『ど根性ガエル』で演じている主人公の永遠のマドンナ“京子ちゃん”役には辛辣な意見も聞かれるが、一方で役柄とマッチしていないだけと擁護する声もある。新境地といえる妊婦役で前田がどんな表情を見せてくれるのか楽しみにしたい。
(文=kamei)

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