「私の陰毛のどこがダメなの?」 ソーシャルメディアの過度な自主規制が問題に

0130inmou_fla.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

 先日、画像共有サイトInstagramにおいて、女性の陰毛をめぐる騒動が起きた。

 オーストラリアのクリエイター夫婦が運営する、ポップで過激なファッションフォトを掲載するウェブサイト「Stick and Stone」のInstagramアカウントが、女性モデル二人のハイレグ水着から“はみ毛”がボボッと思い切りはみ出たファッションフォトを投稿。

 これに対し、Instagram側が規約に違反するとして、同アカウントを削除する措置を行ったところ、アカウントのフォロワーや一部のメディアから「性差別」との批判を受けたのだ。

 特に強く批判を行ったのは、若者の視点で社会を鋭く評するウェブメディアの「MIC」。マイリー・サイラスの自撮りヌード写真やジャスティン・ビーバーのギャランドゥが見え見えのカルバン・クラインの広告写真はスルーするのに、女性のはみ毛には過敏に反応して問題視するのは、女性のセクシーさや猥褻を偏った型にはめる性差別である、という論調の記事を掲載し、ネットを中心に反響を呼んだ。

 多くの国で女性ユーザーが半数以上(日本では8割近く)を占めるInstagramにとって、女性差別のレッテルを貼られることがよほど脅威だったのか、Instagramは問題のアカウントをすぐに復活させ、MICに対し以下のようにコメントした。

「規約の中でヌードの表現に対しさまざまな制限を加えていますが、必ずしも私どもの認識が正しいわけではないことは分かっています。本件においては私どもが判断を誤ったので、アカウントをリストア(復活、復帰)させました」

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