それにしても、「山ガール」もすっかり定着し（すでに一時のようなブームではないが…）、休日をマラソンやサイクリングで過ごす女性も相当な数にのぼっているというし、体育会系だけでなく歴史好きな女性「歴女」や 女性の鉄道ファン「鉄子」などの文化系も隆盛だ。
ちなみに、先月放送の『新堂本兄弟』（フジテレビ系）に出演した菊池桃子は、「盆栽」にハマりたい欲望を抑えていると言っていた。彼女の中で「盆栽は人生最後の趣味」なので、もう少し後にとっておくそうだ（苦笑）。まぁとにかく、いったいどうしてこうも女性たちの趣味が渋くなっていくのか…。
その理由のひとつには、今の若い女性は子供の頃からグローバル化が進んだ社会で暮らしていることもあり、性別や年齢を問わないユニバーサルデザインに慣れているということもあるのではないだろうか。昔は2色しかなかった小学生のランドセルも、今は男女にかかわりなくいろいろな色が選べるようになっているし、ニンテンドーDSなどのゲームソフトにしても、女児向けとされているものもあるにはあるが、圧倒的に少数派だ。そういう環境で育っていれば、確かに山登りや釣りに興味を持ったとしても、なんら不自然ではない。それらの分野が「男の世界」であったという意識もないだろう。
それぞれの趣味を通じて、日々修練を怠らない女性が増える中、釣ったつもりが釣られていた…というナンパも、今後ますます増えてきそうである。
（文＝宍戸ペダル）
宍戸ペダル（ししど・ぺだる）
前世紀からAVばかり見ているエロライター。ミミズやゴカイは御免こうむりたいので、釣りはもっぱらルアーかフライ。老後はやっぱりヘラ鮒釣りと盆栽なのか…。
