ASKA容疑者、自供で執行猶予が確定的に…業界は早くも「復帰」に注目

0528aska_main.jpg※イメージ画像:『君の知らない君の歌』ユニバーサル・シグマ

 覚せい剤を所持したとして逮捕された人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者(本名・宮崎重明=56)が27日、覚せい剤と合成麻薬MDMAを使用した疑いで再逮捕された。警察発表によると、今月上旬から17日までの間に都内などで覚せい剤とMDMAを使用した疑い。すでに容疑を認めており、今後は薬物の入手ルートや使用期間を慎重に取り調べる。

 これは所持についても認めたも同然であり、早期の自供によって執行猶予の可能性が高まった。所持量があまりに多かったり、否認を続ければ初犯でも実刑があり得たが、慣例に従えば今年7月頃には執行猶予判決が出ていそうな気配だ。

 音楽界では99年8月、シンガー・ソングライターの槇原敬之が覚せい剤とMDMAの所持で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けた。逃亡騒動で世間を騒がせた女優の酒井法子も、同様に懲役1年6月、執行猶予3年。これは薬物事件の初犯の“相場”だといい、ASKA容疑者も同程度の量刑で執行猶予がつくと見られている。

 これを受けて業界の注目は早くもASKA容疑者の復帰に移っている。

 薬物事件後の復帰といえば、前述の槇原は執行猶予中である逮捕翌年にレコード会社を移籍し、早々とアルバムを発売して活動を再開。その3年後には自身が手掛けた最大のヒット曲となるSMAPの「世界に一つだけの花」を生みだし、07年にはNHK「紅白歌合戦」にも出場。現在は音楽活動のみならず、音楽バラエティ『新堂本兄弟』(フジテレビ系)のレギュラーを務めるなど幅広く活動している。槇原以外にも、長渕剛、岡村靖幸ら薬物事件を起こしながら復帰したケースは音楽界で珍しくない。1970年代には、井上陽水、内田裕也、研ナオコ、錦野旦らが芋づる式に逮捕される事件が起きるも、何事もなかったかのように全員が復帰している。

 このクスリに甘い芸能界の体質について、発売中の「週刊ポスト」(小学館)は「芸能界には“麻薬逮捕者の互助会”がある」と報じている。いずれの芸能人も大半が逮捕されても入手ルートや薬物仲間については口を割っていない。そのおかげで逮捕を免れた業界関係者や大物ミュージシャンらが恩義を感じ、逮捕されたミュージシャンの復帰を手助けするのだという。

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