『笑っていいとも!』終了でも燃え尽きず! 引退説を吹き飛ばしたタモリの今後


 現在、残るタモリのレギュラーは『ミュージックステーション』『タモリ倶楽部』(共にテレビ朝日系)の2番組。ここ数年、視聴率が低迷している『ミュージックステーション』は以前から打ち切り説がささやかれており、『いいとも』のように潔く勇退という可能性は否定できない。そうなれば『タモリ倶楽部』だけを続けるとは考えにくく、フェイドアウトも考えられそうだ。

 経済的に仕事をする必要がなく、妻との時間を大切にしたいという事情があり、さらにはレギュラー番組が危ういという状況。新たなオファーを引き受けるどころか、このまま「テレビ界からフェイドアウトするのでは」という引退説も業界内で飛び交っているが…。

「確かにしばらくはMステとタモリ倶楽部に専念し、オファーを受けるとしたら単発のゲスト出演かCM仕事くらいでしょう。しかし、将来的に新たなレギュラー番組をやりたいという意欲はあるようです。ナインティナインの岡村隆史も明かしていましたが、大勢のタレントに囲まれたタモさんが『いいとも』の打ちあげで最後に言ったのは『みなさんのパワーを、またいつか、私に貸してください。いつかお借りする日が来ると思うので』というものでした。これは引退説を否定したともとれる言葉で、それほど遠くない未来に新たな番組をやるつもりでしょう。といっても、興味のない仕事を無理にやるつもりはないらしく、今後は『タモリ倶楽部』やNHKで放送した『ブラタモリ』のような、タモさんの趣味や知識とリンクした番組を視野に入れているようです」(芸能関係者)

 すでに一部スポーツ紙では、日本テレビがタモリ司会の往年の名番組『今夜は最高!』の復活を持ちかけていると伝えられている。同番組は25年前に終了したが、その原因は演出方法をめぐってタモリと日テレのスタッフが大ゲンカしたことだった。以来、タモリは日テレからのオファーを基本的に断ってきたが、同番組はジャズ音楽を軸にした構成でトークあり、ミュージカルあり、生演奏ありという内容でタモリのお気に入りだったという。ケンカしたスタッフがすでに定年退職していることもあり、タモリは「日テレの提案に興味を示している」(業界関係者)といわれている。

 それに限らず、タモリの興味を引くようなものであれば新番組は可能性として十分にありそう。『いいとも』は歴史の重みがあったものの、本来のタモリの魅力を生かした番組とはいえず、むしろ『タモリ倶楽部』や『ブラタモリ』の方が好きだというタモリファンが多かった。近い将来、そういった本来のファンを喜ばせる新番組の誕生が期待できそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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