大玉に気づいた瞬間、体をよければ回避できたようにも見えた指原。しかし、本人は、迫ってくる大玉は見えたが「どうしようか迷っていたらもう遅かった」と突然の出来事に混乱し、何もできなかったと振り返っていた。そんな指原には、ネット上でも「ヤラセ確定」「逃げられないわけない」などといった声も聞こえる。とはいえ、彼女の呆然とした表情は、いかにもパニック状態のものにも見える。さらに、改めてVTRを見ようと促されたイスが壊れて再び水に落ちる姿は、まさに見事な落ちっぷり。ヤラセかどうかの判断は難しいが、いかにもバラエティらしいものだった。
最近では、大物初期メンバーたちの卒業ラッシュが相次ぎ、高橋などの古株にスポットが当たることの少ないAKBグループ。加えて、同じAKB内でも新興勢力の台頭は著しく、若いメンバーたちのテレビバラエティへの進出は日を追うごとに増している。とはいえ、高橋や指原も年齢的にはまだ20代前半。トップアイドルとはいえ、テレビバラエティでは、まだまだこれからがスタートといえる。今後、彼女たちがどんな形で活動していくのかはわからないが、もしバラエティでの活躍を願うなら、体を張った仕事が重要になってくるだろう。そして、トップアイドルということを鼻にかけず、今回の放送のように豪快な落ちっぷりを見せれば、きっと芸能界から滑り落ちるということもないだろう。
（文＝峯尾／http://mineoneo.exblog.jp/）
著書『松本人志は夏目漱石である！』（宝島社新書）
