【ネットナンパ】うっとり曲線を持つ極ウマバディのオンナ

tokosyo_140215.jpgllustrate by ながおか

 こうも寒い日が続くと、恋しくなるのは人肌と相場は決まっている。暖房の効いたラブホテルにシケ込み、しばし浮世を忘れて肉に溺れたくなるものだ。

 おっと誤解しないでいただきたい。決して現実から逃避しているわけではない。なにかと世知辛い世の中を渡り歩く男には時として休息が必要なだけだ。

 ま、筆者トコショーの望む生活は、休息9割・現実1割ってところ。週に1日だけ働いて、残りの6日は朝から晩までセックスするのが筆者の子供のころからの夢なのである。

 しかし現実は残酷である。性欲だけは十分すぎるほど有り余っているのだが、日々日銭を稼ぐためにシコシコと額に汗している。だが、夢は絶対に諦めない! 諦めない限りいつか夢は叶うのだから。

 さて、そんなある日のこと、いつものように出会える系サイトで相手を物色していると気になる書き込みを発見した。

 
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仕事帰りです♪今から新宿で!! 
 
今日初めて登録してみました! 
 
彼氏がほしいわけじゃないんですが、たまには男っ気がほしい私って変ですか? 
 
仕事はおじさんばかりの会社で事務をやってて出会いがゼロなんです。 
 
見た目は悪く言われたことないんでガッカリさせることはないと思います。 
 
どうですか? 今から新宿でお会いしませんか? 
 
書込み日時:2/1* 20:10
受付メール数 :0/15 
 
♀メイコ 
 
20代後半
155~159cm
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 この書き込みを発見したのは筆者愛用サイトの一つである【ワクワクメール】。このサイトでは、登録したばかりの女性の名前の後に若葉マークが付けられている。そしてこのメイコなる女性にも書き込みの内容通り若葉マーク付きだったのである。

 ウヒっ、こりゃあ後腐れなく気持ちのいいエッチができそうである。しかも「見た目は悪く言われたことない」との自己アピールだ。筆者の経験によると、こんな感じの自己アピールをする女性は顔面偏差値65以上の上玉が多いのである。

 このメイコちゃんの職場はおじさんばかりとのこと。ということは筆者が馬鹿正直に「45歳です」と申告したらスルーされてしまうかもしれない。そこでいつもより多めにサバを読んでアプローチすることにしたのであった。

 
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こんばんは、メイコさん。
都内の会社員ショーイチ、33歳です。 
 
私もいま新宿でヒマしてました!
そんな時、偶然メイコさんの書き込みに巡りあっちゃいました!! 
 
良かったら楽しくお会いしたいです。 
 
あ、あっちの方は極めてノーマルなのでその辺は安心してくださいね。 
 
とにかく女性に尽くすのが大好きです!
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 年齢を12歳ほどサバ読みしたのは、万が一“干支”を聞かれても「申年だよ、ウッキー!」とすぐに答えられるようにだ。幸い今まで12歳も若く申告しても疑われることは皆無だったし、干支を聞かれることも一度も無いのだが……。

 ファーストメール送信後10分ほどで返信が届き、無事に交渉成立。相変わらず楽勝である。

 待ち合わせ場所のファストフード店の前で道行くクリーチャーどもを網膜に焼きつけながら待つこと5分。約束の時間ちょうどにメイコちゃんが現れた。
 
 
 
 
ああ、ぼかぁ幸せだなぁ。
金も名誉も身長もチン長も持続力も無いが、こうして可愛い娘ちゃんとエッチできるんだもの。
ぼかぁ、今の時代、この日本という国に日本人として生まれたことを誇りに思うんだ。
ああ、ぼかぁ幸せだなぁ。

 
 
 
 
 メイコちゃんの見た目は、モー娘の道重さゆみを5歳くらい大人びさせて色気を足したような美形チャンだったのである!! 体型は中肉中背といった感じで抱き心地も良さそうだ。こういう僥倖があるからこそ、何百回ブサイクちゃんにブチ当たっても心は折れないのである。

 
「こんばんは、メイコちゃんだよね?」 
 
「はい、そうです」 
 
「ほ、本当にメイコちゃん?」 
 
「え? そうですけど……」 
 
「あ、ゴメン。まさかこんな可愛い人だと思ってなくてビックリしちゃったよ」 
 
「えぇ、そんなんじゃ」 
 
「いやいや、そんなことあるって! いま俺、かなり血圧上がってるもの」 
 
「え? どうしてですか?」 
 
「だって俺の好みを絵に描いたようなんだもの、メイコちゃんて」 
 
「またまたぁ、お上手ですね」 
 
「んなことないって! 初対面の女性の前でベラベラお世辞を言えるほど場数踏んでないし……」

 
 ってな具合でテンションあげあげの筆者。この極上の獲物を逃してなるものかと焦る気持ちを押し殺し、紳士の仮面を被ることにしたのである。

 
「あ、そうだ。俺、こんな感じだけど大丈夫かな?」 
 
「はい! 思ってた通り優しそうですね」 
 
「ま、まあ、それくらいしか取り柄がないんだけどね」 
 
「ショーイチさんこそ、私で大丈夫ですか?」

 
 あまりの愚問に“あったり前田のクラッカー”と言いそうになる筆者。危ないところであるそんな親父ギャグは通用しないだろうし、年齢のサバ読みがバレてしまうかもしれなかった。

 
「あったりまえだよ! さっきからニコニコしてる俺の顔を見ればわかるでしょ?」 
 
「ふふ、ほんと楽しそうですね」 
 
「うん! あの【ワクワクメール】を使うのって半年ぶりくらいなんだけど、本当に今日あのサイトを覗いてラッキーだったよ!」

 
 毎日のようにアクセスしてるから真っ赤なウソなのだが、まあこれくらいのウソは会話の潤滑油として許される範疇だろう。

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