お酒に頼らずセックスに持ち込む方法

1122cocktail_fla.jpg※イメージ画像 photo by HASLOO from flickr

「お酒を飲まないだけじゃない! 車を持たない! 運転はしない! 人と深く関わるのが嫌だってんだから。てめぇは生きている実感を味わってんのかよ?」

 過激な描写で話題となっている、現在放送中の昼ドラ『天国の恋』(東海テレビ)第16話にて、北原佐和子演じる彩子が吐いたセリフである。このドラマで北原が演じているのは、未婚の宝石デザイナー。年下の若いオトコ狙いのアラフォーキャリアウーマンといった役どころだ。自身が行きつけのワインバーに、ツバメと思しき男性を連れてきた際、「アルコールは苦手だから」と恐縮するツバメに対してブチ切れるシーンで飛び出したセリフだ。

 確かに、最近の若者は酒を飲まなくなった。オトコもオンナも、だ。理由はただ一つ。カネがかかるから。酒を飲みに行くと、チェーン店の安い居酒屋でも3,000円以上はかかってしまう。それよりは長居できるカフェでお茶していたほうが気楽という考え方なのだろう。不景気の影響か、こういったスタンスが珍しくない時代になってきている。そう、最近の若者は酒に慣れていない。オゴリならば会計の心配があるわけでもなし飲むだろうと思いきや、普段から酒を飲み慣れていないためか、ウーロン茶ばかりをオーダーするのである。

 若い男性たちが酒を飲まないぶんには何ら実質的損害は生じないが、若い女性が酒を飲まないのは大損害である。酒に酔わせてホテルに連れ込むという王道の手法が通用しないからだ。

 その点、アルコールを嗜む女性は非常にありがたい。酒飲み女性を落とすのは、そう難しくはないはずだ。酒に酔うことでガードが緩み、エッチな気分も高まるのだろう。行為終了後も、「酔った勢いだから仕方ない」と割り切ってくれる。

 では、相手女性が酒を飲まない場合はどうしたらよいのだろうか? せっかくホテル街近くの飲み屋を予約し、アルコールメニューを差し出したところで、延々オレンジュジュースを飲まれては口説くに口説けない。

 「酒を飲まない女性は対象外!」と言い切る男性も存在するが、今の不景気が今後もしばらく続くとなれば、酒を飲まない・酒に慣れていない現代人は増える一方。そう考えると、酒を飲まない女性の落とし方も身に着けていたほうが良いだろう。

 一般男性を対象に「酒に酔わせる以外でセックスに持ち込む方法」を募ったところ、ダントツで多かったのが「雰囲気に酔わせる」という方法だった。具体的には、なんといっても「夜景」が効果的だという。確かに、タワーマンションブームの影響で、高層階とか夜景という言葉に萌える女性が激増中だ。筆者の知人女性たちも、「合コンなどで知り合った男性がタワーマンションの高層階在住だと、ついお持ち帰りにノッちゃう」と口を揃える。とは言え、タワーマンション高層階への引っ越しは難しいだろう。そこでオススメなのが、ビルの高層階にある夜景がウリの飲食店。雰囲気に酔わせるにはもってこいのロケーションだ。

 次に、「(酒を飲まない女性に対しては)時間をかけるしかない」という意見。当日お持ち帰りにこだわらないやり方だ。知り合った当日は連絡先交換だけにとどめ誠実さをアピール。面倒に感じるかもしれないが、たかだか1回見送っただけで、「すぐに手を出してこない、誠実な男性」と解釈し、2回目以降はあっさり股を開く女性も少なくないようだ。

 相手にあわせて、自分も酒を飲まない方法もある。人間は、恋愛対象者に、ある程度の類似性を求めるもの。要するに、「自分と似ている人に好意を持ちやすい」ということ。よって、「俺も今日はソフトドリンクにしておこうかな」と女性にあわせることで、親近感を持たせることができるのだ。

 超・古典的な「どうしても観たいテレビがある」「トイレに行きたい」というコテコテの手法も意外と使えるようだ。女性は、セックスに関して「大義名分」を必要とする生き物。酒を飲む女性は、「酔った勢いで」という言い分が成り立つが、酒を飲まない女性にはそれがない。だからこそ、男性側がテレビやトイレを理由に挙げて、大義名分を作ってやればよいのだ。

 不景気さえ回復すれば、現代人ももっと酒を飲み、ひいてはそれがセックスチャンス増加にも繋がるだろう。その日がくるまでは、酒を飲まない女性の落とし方も心得ておくべきである。
(文=菊池美佳子)

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