「フルチンでT字ワイパー」福山雅治の一風変わった美意識!?

fukuyama0930main.jpg※イメージ画像:『an・an 2013年10月2日号』マガジンハウス

 映画『誰も知らない』などで知られる是枝裕和が監督を務め、福山雅治が主演を務めた映画『そして父になる』が、9月28日に公開された。同作は5月のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、すでにハリウッドでのリメイクも決まるなど、注目を浴びている。そんな中、29日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に22日に続いて是枝と福山、さらに共演者のリリー・フランキーの3人が出演した。

 子どもの取り違えと親の葛藤というテーマを描いた同作だけに、話題はそれぞれの親にもおよんだ。同作で初の父親役を演じた福山は17歳で父を亡くしたときに「この家を守らなきゃいけないんだ」と思ったといい、リリーの場合、記憶に残っているのは「なにも悪いことしてないのに、理不尽に投げ飛ばされたり」といったことだという。また、ともに九州出身の福山とリリーはよく一緒に食事にいく仲だというが、意外にも恋愛や下ネタの話はあまりしないそうだ。

「前編の放送でも流れていましたが、福山とリリーの最初の出会いはラジオ番組がきっかけ。『TR2』(J-WAVE)という深夜番組でリリーが『福山君に来てもらいたい』と言ったのを福山が聞いたことで、実際にゲスト出演しました。それから2人は飲み仲間になったようですが、福山はリリーの原作を映画化した『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』で主題歌を担当し、一方のリリーも福山のファンクラブ会報にコミックを連載していたこともあり、仕事上の関わりも深い。フィールドこそ違えど、お互いにファンでありリスペクトしているといった関係でしょう」(芸能ライター)

 公私にわたり良好な関係を続ける2人だが、リリーは福山に対して納得のいかないことがあるという。それは、福山が小便をするときに「便座を下ろして座ってする」ということで、リリーはそれを聞いたときにショックで「家に帰って泣いた」という。さらに「(福山がドラマで演じた)龍馬たるものがしゃがんでしょんべんはないぜよ」「もう便器ぶち壊すぐらいのしょんべんしてもらわないと」と苦笑いを見せた。

 福山は、その理由について「誰に言われるまでもなく自然にそう進化した」と説明し、きっかけとしては「全裸でおしっこしたときに『なんて飛び散るんだ』ってことに気づいた」と真面目な顔で語っている。

 また、福山は風呂に入った後は必ずT字の水切りワイパーでタイルの掃除をするのが習慣のようで、タイルの目地にカビを発生させないように「体拭く前にまず壁拭いてますからね、フルチンで」という毎日を送っているようだ。その後も「掃除は元から好き」「飲み屋でも、隣の人のところまでテーブルを拭く」とその几帳面ぶりを垣間見せた福山。番組の最後には、それまで飲んでいたグラスを手に「本当は、この指紋がついたのも拭きたいんですよ」とつぶやいていた。

「テレビなどのリモコンに関しても、一ヶ所に集めて並べるほどではないものの、『常に平行か直角にしておきたい』そうで、福山はその状態を『スクエア』と呼んでいました。女性にもある程度それを求めるようで、『やる気があるか確かめる』と言っていましたね。福山は女優の吹石一恵やテレビ朝日の竹内由恵アナらとの熱愛が報じられるも、いつも結婚には至らない。仕事の多忙さや女性ファンを意識しているからと言われてきましたが、もしかしたらこれもその一つの要因なのかもしれないと思わせるようなこだわりぶりでした。潔癖症の芸能人といえば、今田耕司や千原ジュニアなどが有名で、ブログのタイトルが『綺麗好きでなにが悪い!』という坂上忍(バツイチ)もいますが、彼らもみな独身なんですよね」(同)

 是枝に「あきらめないんですか、そこで」と言われても「スクエアに関してはないですね」ときっぱり答えていた福山。本人にしかわからない独特の美意識があるようだ。また、「神経質とは違う」と否定していたものの「酔って記憶をなくしてもテーブルを拭いている」というから、もはや本能的と言っていいだろう。福山は男性ソロアーティストとしてCDの売り上げ枚数が歴代1位の記録をつくり、俳優としても『ガリレオ』(フジテレビ系)や『竜馬伝』(NHK)など常に話題作に主演している。他人に左右されずに美意識を貫きとおすからこそ、厳しい芸能界で長くトップランナーであり続けているのかもしれない。
(文=津本ひろとし)

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