映画初主演で完全フルヌード! 元グラドル・間宮夕貴『甘い鞭』で見せた女優としての覚悟

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■夕貴、M属性に目覚める!

──本編ではほぼ全編で真っ裸でしたけど、初めてヌードになることに対して抵抗感はありましたか?

間宮 最初は少しありましたけど、原作や台本を読んだり、石井監督の作品を見ていくうちに、抵抗感は薄れていきました。撮影現場に入ったら、監督に何を言われても嫌って言わないようにしようというのもあったので、受けた演技の要求は絶対やり遂げるつもりでした。

──でも今回はかなりハードでしたよね。裸にされたうえに縛られて。
 
間宮 縛りのシーンはとても痛くて、監督が縛った部分がいまだに消えないんですよ~!!

──あれは監督自身が縛ったんですか?

間宮 私のシーンは(監禁犯の)赴夫が縛ってるという設定で、事前に緊縛師の人にレクチャーはしてもらったんですけども、緊縛師さんの縛りってすごくキレイなんです。でもシチュエーション上、キレイすぎるのもどうなのかということで、スタッフさんや監督とかが縛ったんですよ。そうしたら監督の縛ったところが一番キツくて。監督ってニコニコしながら「痛いよね? 痛いよね?」って言いながらグッと縛るんですよ。「痛いね痛いね、しょうがないよね、映画だもん」って言いながら(笑)。

──縛りも痛そうでしたけど、ベルトで打たれるシーンも相当でしたね。

間宮 あれは叩き方が悪いと迫力の無い音しかしなくて、痛いけど多少強めのほうがいい音がするっていうのがわかったんで、じゃあいい音をするようにお願いしますって(笑)。なので痛かったですけど、辛くはなかったです。

──血まみれになるシーンとか、そこも大変だったんじゃないですか?

間宮 血まみれの場面は生理的に嫌だったというより、寒かったのがこたえましたね。血糊って温度によって冷たかったり熱くなったりするものらしいんです。撮影時期は9月だったので、暑い日から寒い日に変わるという、ちょうど季節が変わり目で、暑い日はもうかけられるだけでヤケドするような熱さで、寒い日には寒くて。こっちは震えてるんですけど、現場は照明でスタッフさんとかは汗だくになってて、冷房とかガンガンつけてくるから、さらに寒くて!!(笑)

──でもそういう極限時の表情が、監督的には必要だったんでしょうね。石井監督の演出はハードでしたか?

間宮 そうですね。特に奈緒子が赴夫を殺してしまうシーンは何度も撮り直して、でも具体的にどこが悪いのか、監督は言ってくださらなかったんですよ、「自分で考えなさい」って。なので緊張感とか気持ちが追いつかず、パニックに近いものがあったんですけど、今思えば、それを作り出すために何回もやらせたんでしょうね。壇蜜さんも最後のシーンとか何回も撮っていて、恐らく壇蜜さんも「なんで何も言わないんだろ?」って一人で考えてらしたんじゃないでしょうか。

──監督も確かに追い詰めようという意図はあったかもしれませんけど、基本Sのような気がします。

間宮 相当なドSだと思いますね(笑)。

──間宮さんは自分の事はSだと思います? Mだと思います?(笑)

間宮 この映画が終わって思ったのが、私は相当なドMなんだろうなと。追い込んでくれて、やっとなんか考えたり出来たんで、いじめられた方が私の成長になるんだろうなとは思いました(笑)。

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■映画のおかげでトラウマになっちゃいました!(笑)

──今後の女優としての目標みたいなものは?

間宮 芯のある女優というか、女性になりたいというのはありますね。それと、いろんなことを自分から発信できる女優になりたいなと思います。人の意見を聞いて何かをやるというよりも、自分で考えて発信していくようになりたいですね。

──具体的に目標にしてる人とかは?

間宮 アンジェリーナ・ジョリーさんです。

──具体的にアンジーのどういったところがお手本になってますか?

間宮 慈善活動に軸足を置いている生き方に共感します。自分の得たお金を寄付したりとか立派なことだと思うけど、有名だけにいろんな陰口を叩かれたりして、つらい立場だと思うんです。でも、それをやり続けていくその芯の強さとかが素敵ですよね。

──今後やってみたい役とかはありますか?

間宮 女性が憧れる女性をやってみたいですね。今までグラビアとかもそうなんですけども、男性が憧れる女性ばっかりやってきたんで、女性が惹かれる女性って何だろうって。そういう役をやってみたいと思います。

──M気質なら、逆に忌み嫌われるような役とかいいかもしれませんね。今回の奈緒子役みたいな。

間宮 そうですね。奈緒子は良い人生を送るはずが、一瞬でそれを全て失っていくという役なんで。でも監禁されての陵辱シーンはすごいトラウマになりました。おかげで知らない人の家の軒先で雨宿りするのが怖くて(笑)。今までは普通にガレージとかに「すいません」とか思いながら雨宿りしてたんですけども、今では雨になるとカフェに入るか、びしょ濡れになりながらも、まっすぐ家に帰ります。

──けっこうなトラウマですね。配給会社さんに労災申請すれば通りますよ(笑)。

間宮 じゃあちょっと……頑張ってみます(笑)。

──ダメだったら今後は私を主演に使いない、と(笑)。

間宮 そうですよ、キズモノになっちゃったし(笑)。

 

amaimuchi01.jpg問題の“トラウマ”シーン。ミラーに映る男の姿に戦慄 (c)2013『甘い鞭』製作委員会

 
──まぁそれは冗談として、最後に今回の『甘い鞭』で、間宮さんの中で特に注目してほしいシーンは?

間宮 やっぱり奈緒子が連れ去られるシーンと、赳夫を殺してしまって逃げるシーンですね。あそこは演じていても心情的につらく、印象に残るシーンなので、みなさんに注目してほしいです。未来の奈緒子にも繋がる場所でもありますし。個人的にはいちばん最後のシーンで、いろいろなものを感じてもらいたいなというのはありますね。なのでぜひ、劇場まで観に来てください。
(取材・文=テリー・天野/写真=辰巳千恵)

■間宮夕貴(まみや・ゆき)
1991年愛知県生まれ。身長163cm、B86・W59・H86。最上ゆき名義で09年よりグラビアアイドルとして活動、10枚以上に及ぶDVDをリリースし、雑誌等のグラビアを賑わす。最近では映画『フィギュアなあなた』やドラマ『めしばな刑事タチバナ』など、女優としても活躍中。
◆オフィシャルブログ「神様、夕貴様、チンクルホイ!」(http://ameblo.jp/yuki-mamiya/

■『甘い鞭』
 美しい不妊治療医として活躍するいっぽう、夜になるとM嬢“セリカ”という、もう一つの顔を持つ奈緒子。彼女には17歳の頃、隣に住む男性による一カ月にわたる監禁陵辱を受けた果てに、彼を殺して逃げ出したという過去を持っていた。そんな二重生活を送っていた彼女だが、次第に過去のトラウマに苛まされるようになり…。

脚本、監督/石井隆
原作/大石圭(角川ホラー文庫)
出演/壇蜜、間宮夕貴、中野剛、屋敷紘子、中山峻、諏訪太郎、有末剛、伊藤洋三郎、中島ひろ子/竹中直人

配給/角川書店(http://www.amai-muchi.jp/
公開/2013年9月21日(土)丸の内TOEI他全国ロードショー
※R18+
(c)2013『甘い鞭』製作委員会

<イベント情報>
立川シネマシティで間宮夕貴による舞台挨拶&サインイベントを開催!!

【日時】9月22日(日)17:30~舞台挨拶開始(本編上映前の舞台挨拶)
【場所】立川シネマシティ Kスタジオ(立川市曙町2-8-5)

詳細は立川シネマシティ公式サイトにて告知
http://cinemacity.co.jp/

<関連商品>
☆メイキングDVD『間宮夕貴 やわらかい卵~映画「甘い鞭」より~』
3,990円(税込)/発売・販売:角川書店/発売中
『「甘い鞭」間宮夕貴写真集』
3,045円(税込)/発行:角川書店/発売:株式会社KADOKAWA/発売中

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