「濡らすクンニ」「イカせるクンニ」の極意とは?

lickgirl0710fla.jpg※イメージ画像 photo by RHCDNM from flickr

 最近は、セックスの際にクンニリングスを行なわない男性が増えている。というテーマで語っても、残念ながら建設的とはいえない。クンニが苦手な男性に無理強いすることはできないし、クンニを好まない女性も少なくないからだ。彼女たちの言い分としては、「快感よりも、恥ずかしさのほうが勝ってしまう」とのこと。相手男性に「臭う」と思われたくない、臭うと思われるくらいなら快感を手放すという乙女心だ。その考え方が正しいか間違っているかを議論するよりも、やりたくないのならやりたくない者同士でセックスすればいいだけの話である。

 しかし、時代の流れに逆行するかの如く、クンニを好む男性も確かに存在する。時代が変わっても、なんだかんだでクンニの人気は根強い。また、クンニを特別に愛好していなくとも、前戯の定番コースもしくは相手女性に対する礼儀として必ず舐めるという男性も。実に頼もしい限りだ。ここでは、理由は何であれ、クンニを行なう男性にスポットをあてたいと思う。

 クンニを行なう男性が減りつつある中、せっかくクンニを行なっていただける男性にこのようなことを言うのは心苦しいのだが、女性陣から挙がっているのは「気持ち良いクンニができる男性は多いが、○○ができる男性は少ない」という意見。「○○」に入るのは、主に2つ。まず、「濡らすクンニ」、そして「イカせるクンニ」である。

 ということは、「気持ち良いクンニ」は、クンニを行なう男性のほとんどが当たり前のようにこなせていると解釈していいのだろうか? 一般女性たちに話を聞いたところ、「舌は、指と違って強すぎる刺激になることがありえない。舌で性感帯を舐められれば気持ち良いのは当たり前」という、実に冷静な答えが返ってきた。そう考えると、指マンよりもよっぽどカンタンということになる。指マンの力加減は、楽器やゴルフにおける指の力加減よりもはるかに難しい。楽器やゴルフでも、指の力加減はうまい・へたを左右すると言われているが、指マンがそれらと違うのは、「相手がいる」という点だ。A子さんにとってはちょうど良い力加減でも、B子さんにとっては強すぎて痛いこともある。C子さんにとっては弱すぎて物足りないこともあるのだ。指マンは、楽器やゴルフ以上に難しいデリケートな行為なのである。

 話を戻そう。舌で性感帯を刺激するクンニという行為は、「へた」とジャッジされることが皆無といっても過言ではない。真心と根気さえあれば、誰でも「上手」と思われる、単純な行為なのである。しかし、難しいのはここから。気持ち良いクンニができても、濡らすクンニ・イカせるクンニができる男性は少ないのだ。まずは、濡らすクンニから考えてみよう。

 ほとんどの男性は、「俺は濡らすクンニはできているはず」と思うだろう。それもそのはず、女性器に舌を這わせれば、その部分はしっとりと潤う。しかし、女性たちいわく、「舌が届く範囲は潤っても、膣の奥から愛液分泌が起こっているわけではないので、クンニ直後の挿入に痛みを伴うことがる」と。つまり、濡れているように見えても、それは唾液であり愛液ではないという意味。では、愛液分泌を起こすクンニをするにはどうしたらいいのだろうか?

 女性陣に、濡れるクンニと濡れないクンニの違いを聞いたところ、「充分に水分摂取した後のクンニは濡れやすい」という、わかりやすい回答が返ってきた。そういえば、潮吹きをウリにしているAV女優たちは、撮影直前に大量の水分を摂取するという。潮を吹かせるまでいかずとも、愛液分泌には水分摂取が有効なのかもしれない。

 続いて、イカせるクンニについて。先に述べたとおり、舌は指に比べて低刺激なため、攻めが暴走することもないが、決定打に欠けるともいえる。これを打破するには、雰囲気勝負が有効だ。男性が視覚で性的興奮を得るのに対し、女性は雰囲気を重視する性分。具体的には、クンニの体位を変えるのがオススメである。Sタイプの女性たちは、ベッドや椅子に座った状態で、男性が跪いて舐めるシチュエーションに気分が高まるという。Mタイプの女性たちが好むのは、ワンワンスタイルでの背面クンニだ。体位を変えたからといってすべての女性がイクわけではないが、試す価値は充分にある。試す際は、相手女性がSタイプかMタイプか、見極めを間違えないようにしたいものだ。
(文=菊池 美佳子)

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