
男っていう生き物は、悲しいほどに節操の無い生き物だ。たとえ永遠の愛を誓った女性と結ばれても、毎晩のようにエッチをしていれば飽きてしまうもの。
まあ、自分の血をひく子孫を数多く残したいという本能があるので、生物学的にはそう異常な心理とは言えないだろう。それゆえ、今も昔も配偶者以外の女性に心を魅かれる男性が後を絶たないのである。と、同時にセックスレスに悩む女性も数多く存在しているワケだ。
ここ最近はそんなセックスレスに悩む女性の意識が変貌していきているようだ。旦那以外の男性と性交渉を持った経験のある人妻が増え、出会える系サイトで遊ぶ人妻も増えている。
筆者のように、ただヤリたいという野郎にとってそんな人妻はまさにうってつけ。後腐れもないし、とにかく話が早くてカンタンに会えてしまうのだ。
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会ってから決めてもらって大丈夫です♪
結婚3年目の主婦です。
付き合ってた頃は、生理だろうが風邪だろうが毎晩のように彼が求めてくれました。
でも、最近は月に数回くらいしかエッチしていません。
私の性欲は変わってないのですが、どうにも彼が誘ってくれません。
こういうサイトには抵抗あったのですが、もう我慢の生活に疲れました。
初めてなのでドキドキしていますが、新宿でお茶しながらお誘い待ってますね。
会いたいなって思ってくれたら気軽にメール下さい☆
05月1*日20時57分
受付メール数:1/5
メッセージを送る
♀ミウ
28歳
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いつものように愛用サイトの一つである【イククル】でお相手を物色していると、ご覧の書き込みを発見した。“ウホっ、出会える系サイトの初心者かあ。こりゃあもしかしたら、俺が初めての浮気相手になるのかも!?”、とウキウキしてしまう。
それにしても「会ってから決めてもらって大丈夫です♪」とはなかなか謙虚である。しかし、こういうアピールをする女性は案外綺麗な人が多いのである。断られない自信があるからこそ、控えめな態度で男を釣るのだ。
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こんばんは、ミウさん。
都内で会社員しているショーイチ、36歳です。
私も結婚して数年になるのですが、ここ最近は半年に1度くらいのペースでセックスレスになってしまいました。
既婚者同士なので安心しながら楽しくお会いしませんか?
とにかく女性に尽くすのが大好きなので、ミウさんの嫌がることは絶対にしませんので安心してくださいね。
あ、私のほうも会ってからの顔パスでも平気です。
嫌だなと思ったらその場で「ごめんなさい」してもらってOKですので!
詳しい条件とか教えて貰えたら嬉しいです。
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さっそく嘘だらけの内容でアプローチを開始した筆者。コチラは見た目にまったくの自信はないものの、ミウちゃんと同様に「会ってから顔パスしてもいいですよ」と謙虚アピール。これは自信の表れではなく、そのままズバリの本音である。それに、ここまで下手に出ていれば、ミウちゃんも気軽に会ってくれるだろうとの計算だ。
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メールありがとうございます。
ショーイチさんの優しそうな文章でほっとしました。
新宿はあまり詳しくないので、待ち合わせ場所はお任せしていいですか?
西武新宿付近なら5分くらいで待ち合わせできます。
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すぐに返信があり、そこから数通ほどのメールを交わして交渉成立。待ち合わせ場所を西武新宿駅南口のファストフードの前にして、ワクワクしながらそこに向かった筆者であった。
待ち合わせ場所に近づいていくと、そこには人待ち顔の女性が一人佇んでいた。手に持ったスマホを見るためか、うつむき加減だったので遠目では顔を判断できない。だが、スタイルは悪くなさそうだ。推定160センチほどで、中肉中背。短めのスカートを履いているのは、美脚に自信があってのものだろう。スラリと伸びた生足の白さに吸いつけられてしまいそうだ。
ツカツカと近づいて行き、ソっと声をかける筆者。
「こんばんは、ミウちゃんかな?」
「は、はい。そうです」
「良かったぁ。あ、【イククル】で約束していたショーイチです」
「あ、こんばんはミウです」
ジワワ……
ミウちゃんの顔を見た途端、勃起チンポの先が滲んでしまった。女優の森永奈緒美を彷彿とさせるロリ顔だったのである。あ、森永奈緒美といってもピンとこない読者も多いだろう。特撮テレビ番組の『宇宙刑事シャイダー』に登場していたアニー役の女優である。30年前の番組なので、それでもピンとこない人はサクっとググっていただきたい。
パっと見、ちょっと目が離れ気味で魚類っぽい顔立ちではあるが、そこがまたコケティッシュで可愛いのである。当時の筆者はこの森永奈緒美と彼女の健康的な太ももを見たいがために、宇宙刑事シャイダーを欠かさず鑑賞していたものだ。
そんな森永奈緒美似のミウちゃんである。筆者のテンションはいきなりレッドゾーンに突入してしまう。“これはなにがなんでも逃がしたくない!!”、そんな思惑を必死で隠しながら語り続けた。
「ど、どうですか。か、顔パスしてもらってもいいですよ」、わざとドモりながら純朴そうに振る舞う筆者。
「もちろん大丈夫ですよ。ショーイチさんのほうこそ私でいいですか?」
「も、もちろんだよ。まさかこんな可愛い人だと思ってなかったからビックリしちゃった」
「えー、そんなことないですよ」
「またまたあ、だってミウちゃんくらい可愛かったら顔パスなんてされたことないでしょ?」
「いえ、こういう出会い初めてだからよくわかりません」
演技の可能性もゼロではないが、至極自然に「こういう出会い初めてだから」と言ってのけるミウちゃん。クーっ、たまらん!! 愚息はすでにパンパンで、触れられただけでも発射しかねないほどだ。
「ね、ミウちゃん。とりあえずどこかでお茶でもする? それともホテルに行こうか?」、辺りを気にして小声で語りかける筆者。
「フフ、直接ホテルでもいいですよ」
速攻ホテルに連れ込みたかったのだが、敢えて紳士を装う筆者。だが、すんなりとホテル直行を受け入れてくれたミウちゃんであった。