矢口真里や辻希美は失速 元モー娘。真の勝ち組は藤本美貴だった!?

 江角マキ子(46)、高田万由子(42)、坂下千里子(36)の3人が出演していた花王のシャンプー『メリット』のCMが新しくなり、江角と高田は続投で坂下のみが降板し、代わりに元モーニング娘。のミキティこと藤本美貴(28)が加わった。元モー娘。といえば、芸人顔負けのワイプ芸でバラエティーの常連になった矢口真里(30)やギャル系ママタレとしての地位を確立した辻希美(25)が勝ち組といわれていたが、コンスタントにCM出演を重ねている藤本こそが“真の勝ち組”と業界内でいわれているという。

 藤本はモー娘。のオーディション落選後、素質を買われて01年にソロでデビューし、02年暮れにはNHK紅白歌合戦に初出場。翌年にモー娘。に加入し、中心メンバーの一人として活躍した。だが、現在の夫である品川庄司の庄司智春(37)との交際が発覚した07年に自主的にグループを脱退し、その後は露出が急激に減少。熱愛発覚後にロクに説明もせずに脱退したことで、従来のファンも失ってしまった。恋人の庄司が芸人として伸び悩んでいることもあり、元モー娘。の中では負け組に分類されることもあったようだ。

 今月24日に一夜限りのソロライブを開催した藤本は、当時のことに触れて「今だから言えます。突然、いなくなっちゃってごめんなさい」とファンに謝罪し「モー娘。を出てから半年くらいガッタスしか仕事がなくて…」と本音を吐露。自業自得の部分があるとはいえ、脱退後しばらくはハロープロジェクト系メンバーで構成された女子フットサルチーム「ガッタス」絡みの仕事しかないという、ドン底を味わっていたようだ。

 そんな辛酸をなめた藤本だが、09年7月に庄司と結婚してから、バラエティーのレギュラーMCの座を獲得し、多数の番組にゲスト出演するようになる。結婚・出産を境にして、フットサルしかやることがなかった時期とは大違いの稼ぎぶりになっていった。あまり派手には取り上げられないが、実はCMのオファーもほとんど途切れずに舞い込んでおり、現在も前述の花王のシャンプーをはじめ、キリンビール「キリンフリー」、小僧寿しチェーンなど大手4社のCMキャラクターを務めている。元モー娘。の勝ち組と見られていた矢口と辻の広告仕事は、二人そろって出演している便秘薬のCMのみであり、藤本が真の勝ち組といわれるのもうなずけるところだ。

 藤本は結婚・出産後に露出が増加してから、ママタレの立場でサイドビジネスも手掛けており、着圧ストッキングや骨盤レギンス、マザーズバッグなどをプロデュース。さらに、産後ダイエットのために実践した「グラヴィティヨガ」のハウツー本も出版。いずれも好調な売り上げを記録している。

 悲惨なドン底から一転、定期的にテレビ出演しながらプチCM女王といえるまでの存在にのし上がり、副業でも成功を収めている藤本。辻や飯田圭織(31)、石黒彩(34)らママタレに転身した元モー娘。メンバーは少なくないが、ここまで成功しているのは藤本だけだ。いったい何が成功の秘訣だったのだろうか。

「持ち前のヤンキー的な気の強さで苦境に打ち勝ったともいえますが、何よりも夫の庄司が吉本興業所属で大物芸人にも可愛がられているということが大きい。結婚後は、庄司が出ていなくとも吉本興業が絡んだ番組のキャスティングに藤本の名前が上がることが確実に増えました。庄司との結婚は、間違いなく彼女のプラスになったといえるでしょう。といっても、夫のコネというだけではなく、無難にトークやリアクションをこなしながらも元アイドルらしからぬ芯のあるコメントを挟み込んでくる器用さが業界で評価されている。アイドル時代と変わらぬスタイルと美貌を維持していることも、ママタレとして女性層からのウケがよく、広告やファッション系の仕事につながっています」(テレビ局関係者)

 芸能界は浮き沈みが激しいとはいえ、ソロアイドル時代は藤本以上に人気があった松浦亜弥(26)が病気療養で実質的に活動休止し、モー娘で一番人気だった後藤真希(27)がセミヌードになった末に無期限の活動休止になり、その一方でもう人気復活はないと思われていた藤本が再浮上するというのは隔世の感がある。現在アイドル界の頂点に君臨するAKB48も、意外なメンバーが生き残るのかもしれない。

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