「YUI」が嫌だっただけ? 活動休止後即ライブのYUIと事務所の確執

yui0110.jpg※イメージ画像:YUI『HOW CRAZY YOUR LOVE』SMR

 昨年いっぱいで活動休止したシンガー・ソングライターのYUI(25)が、「flower flower(フラワー・フラワー)」というアーティスト名で音楽活動を再開していたことが分かった。YUIは今月の7、8、9日、関西地方の対バン形式のライブに現れ、アコースティックギターで弾き語りを披露。印象的だったロングヘアをバッサリと切って帽子をかぶっていた彼女は、YUIとは一切名乗らずに「flower flowerです」と自己紹介しており、YUIが歌っていると気付かなかった観客も多かったようだ。

 活動休止から僅か数日での復活となったYUIだが、活動休止の際にはホームページを通じてファンに「大切な音楽を通じて楽しいことをたくさんしていきたいと思っている」と綴っており、音楽活動を継続する意思があることは表明していた。だが、関係者は「この日の活動は完全なプライベートで仲間と音楽を楽しむためのもの」と説明しており、これが本格的な活動再開かは不明。一方、所属レコード会社関係者は「アーティスト名がどうなるか、ソロ、ユニット、バンド、どの形になるかも分かりませんが、年内にも再デビューします」と明かしている。

 YUIは活動休止発表後の昨年12月にインターネット番組に出演し、「心が折れちゃったというか、歌が歌えないくらいになっちゃった」などと悲痛な思いを告白していた。表向きの休養理由は「新しいことに挑戦するための充電期間」「制作活動に集中するため」と発表されていたが、この告白によってさまざまな憶測を呼んでいた。そこにきて今回の突然の復帰。彼女の真意はどこにあるのだろうか。

「彼女はソニー・ミュージック系のレーベルに所属していますが、売れ線の音楽を続けさせたいレーベル側と自分の音楽をやりたいYUIの間で以前から衝突が起こっていました。一度目の休養も、この精神的負担が原因のようです。限界に達していたYUIは、音楽性を変えようとしましたが、もはやYUI名義の曲はレコード会社など多くのスタッフがかかわっており、彼女だけのものではなくなっていた。そのしがらみから逃れるためにYUIの名を捨てて、自由に活動したくなったのでしょう。今回は、そのステップのための休養のようです」(音楽関係者)

 確かにYUIは今回の活動休止発表後、音楽活動を続けていく意思を示しながらも、YUI名義での活動は封印することをにおわせていた。レコード会社などによってイメージや音楽性が決められ、自分本来の姿から離れていく一方の「YUI」という存在を捨て去り、本当にやりたい音楽を目指していくということなのだろうか。

 前述したように年内にも再デビューという話が出ているが、ライブに飛び入りするほど本人が意欲的なだけに、活動再開は思ったよりも早まりそうだ。その時に彼女がどんな音楽を聞かせてくれるのか楽しみである。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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