性欲の秋、ひなびた生活圏内でのナンパ成功率が爆上げに!

※イメージ画像 photo by SnapperDave from flickr

 食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋……とまあ、秋といえばいろいろありますが、バブル時代から10月は性欲の秋なんてぇことをいいますな。というのも、いわゆる夏休みデビューをした、お調子者の友人たちに焦ったJD(女子大生)が、なんとか11月の学園祭前にデビューしたいと尻軽になる時期なんですね。

 とはいえ、ここ数年、恋愛やらSEXやらには消極的というか、慎重になっている傾向が強い彼女たち。「恋がしたーい!」「彼氏がほしい」と言いながら、派手に遊ぶのは怖いということで、案外悶々としているようです。原宿、渋谷、新宿といった繁華街でナンパ待ちをするなんてのは、もはや都市伝説と化しているんだとか。

 学生ねらいのナンパ師A君(27歳)によると、今、一番美味しいのは彼女たちが住んでいるような、郊外都市だという。

「いわゆる学生デビューレベルの普通の子をねらうなら、渋谷・原宿よりも池袋、町田、あるいは埼玉の大宮とか千葉の西船橋とか、いわゆるベッドタウンですね。繁華街の場合、そういう女の子は3~4人でつるんでいることが多いんです。この3~4人って、実は一番ナンパしづらいんですよ。2人連れぐらいまでならノリでひっぱることも可能なんですけどね」

 実際、渋谷や新宿にいってみても、かつてのナンパスポットだったセンター街裏やコマ劇場前に、それらしきナンパ師はおらず、むしろ“神待ち”をしているギャルが舌打ちしながら座っているのが散見できるぐらい。六本木界隈のクラブでも、目立つのは擦れきったアラサーのバブル崩れ女性ばかりで、若い感じの子は少ない。

 そこでA君に教わった池袋にいくと、西口公園周辺の安い居酒屋などには、女性客……それも、JDらしき黒髪美女の姿がぐっと増えてくる。

 個室ではなく、カウンターや大きなテーブルに座ると、やはり1~3人の少人数で来ている彼女たちと相席になる確率も高く、自然に会話する可能性も広がるようだ。

 そこで知り合った短大生のRちゃん(20歳)に話を聞くと、やはり夏休みすぎになってから、一人、もしくはルームシェアしている友人と飲みに来るようになったという。

「私、K町(池袋から一駅)に住んでいるんですけど、夏休みに地元に帰って好きだった人に彼女ができてたりして、なんか寂しくなってきたんですよね。学校もバイトも忙しくて充実しているんで、彼氏は今ほしいとは思えないし、でも、家にいるのは寂しいし、だけどお金もないし……ってなると、やっぱり居酒屋で軽くって……オヤジみたいですか? でも、常連さんになって、知り合いも増えて、これはこれで楽しいんですよ。え? ナンパ? されないですよ。寂しいんですけど」

 店を出ると、A君いわく、「彼女みたいな子は、もし次にあったときには確実に落とせますよ。寂しいとかいわれて、すぐに口説かず出てきたじゃないですか。がっついてない=誠実って映るんです。でも、次回口説かなかったら永遠にお友達でしょうね」。

 結局、自宅に近いということが、ガードの堅いJDの警戒心を下げ、強引ではなく、余裕を持つことで、ナンパの成功率もあがるということだろう。

 このA君のテクニックを記者が実践してみたところ、町田・厚木・千葉で2勝(ベッドイン)3敗、2引き分け(メアド交換成功)という結果だった。非イケメン、身長170センチ前後、体重86キロ、32歳独身としては、かなりの戦果といえるのではなかろうか? それにしても、本当に今時の学生さんは遊ばないんですね……もっとがんばれって思ってしまいました。
(文=破夜魔騎士)

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