労働環境が劣悪! 韓流アイドルの「休暇なし」告白は韓流ブーム終焉にもつながる?

t-ara0201.jpg※イメージ画像:CD+DVD『Roly-Poly(Japanese ver.)』
T-ara/EMIミュージックジャパン

 1月31日、K-POPグループT-ARA(ティアラ)に所属する一部のメンバーが、休みがないと社長に対し不満を持っていると、中央日報が伝えた。

 今回不満を漏らしたのは、09年に韓国でデビューした7人組ガールズグループ・T-ARAのメンバーであるソヨン、ボラム、ヒョンミンの3人だ。T-ARAは同年に発売された1stアルバム『Absolute First Album』のシングルカット「Bo Peep Bo Peep」のPVで、披露した”ねこダンス”が人気を呼びブレイクを果たしている。日本でも11年9月に同シングルでデビューし、オリコンウィークリーランキング1位を飾った。

 今回報じられたところによると、彼女らは27日に韓国で放送された番組で「社長に対し言いたいことは」とインタビュアーから尋ねられたところ、悲壮な表情で「デビューから今まで休暇がなく、この1年間は1日も休んでいない」と語ったという。続けて「活動が少ないメンバーもいるのでは」という質問に対し、3人は他のメンバーたちも仕事が常にあり、1人も休むメンバーはなく、毎日スケジュールを消化している状態であるとした。

 このスケジュールの厳しさには、T-ARAがほかのK-POPガールズグループとは異なり、メンバーそれぞれが女優として映画、ドラマに出演するなど各分野で活躍していることも影響しているかもしれない。

 この報道について、韓国のネットユーザーたちは、「飛行機で移動しながら時差がある外国でも活動しているため、眠る時間もほとんどないようだ」、「あまりにも人気が高まったからだ。消えていく新人が多い状況を考えると幸せな悩みだ」などとコメントしているという。

 韓国から飛び出し、日本はおろか全世界各地で活動をしている韓流アイドルたち。韓国民たちは、その忙しさも人気の証明と捉えているようだが、アーティストたちがぼやきたくのもわかるほど、韓国芸能界の劣悪な労働条件は常々ウワサされている。

 04年にデビューした東方神起や”ヒップダンス”が脚光を浴びたKARAは、事務所と安すぎる賃金で長期契約が結ばれているのを不服として裁判を起こしている。また、この低賃金長期契約は、10年にイギリスのBBCでも報じられ、韓国芸能界の労働条件が悪さが、広く知られることになった。

 また問題視されるのは性接待があるというウワサだろう。これは10年に仕事相手から性交渉を強要されたといわれる女優が自殺したことで発覚。事件後韓国の国家人権委員会は、女優111人と女優志願者240人を対象に実態調査を行ったところ、60%が性接待を持ちかけられたことがあると答えたという。

「T-ARAメンバーの告白は、東方神起やKARAたちに比べるとインパクトは少ないです。しかし、問題なのはこのようなマイナス要因が多々報道されているということです。いくら華やかな舞台に立ち、民衆から羨望の眼差しを送られるアイドルになれるとしても、その実態は、低所得で長時間労働をさせられ、もしかした性接待をも強要されるかもとなれば、芸能界に入りたいという子はいないでしょう」(芸能ライター)

 韓流を世界に伝えるべく、活躍を続けるK-POPアイドルたちだが、世界を変える前に、韓国の芸能界を変えるべきなのかもしれない。このままではせっかくブームになるまで広めた韓流も、次世代の芸能人が誕生しないことで途絶えてしまうかも!?
(文=股介権三郎)

『韓国芸能界裏物語―K‐POPからセックス接待まで…禁断の事件簿』

 
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