まるでミザリー! 有吉弘行にストーカー発覚!!  恐怖・芸能人ストーカー事情

 「なんかミザリーみたいな奴がいて怖い」

 有吉弘行が1月末にTwitter上で放ったツイートが話題となっている。有吉は我が国で3番目に多い100万近いフォロワー数を誇るだけに、この言葉の意味することが何なのか疑問に思う人が現れるのも当然の流れだった。

 『ミザリー』とはスティーヴン・キング原作のホラー小説。主人公の小説家が熱狂的なファンに監禁される恐怖を描き、後に映画化された際はキャシー・ベイツの怪演も話題となった。有吉の発言も同様に行き過ぎたファンに対する苦言、恐怖心の表れと推測される。

 狂気じみた有吉ファンというキーワードで、多くの人間が思い浮かべたのはあるひとりの女性だ。この女性は昨年の6月に放映された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)での有吉と熊田曜子によるコントチックなイチャツキを見た際、異常な嫉妬に襲われ激昂。有吉を嘘つき呼ばわりする罵倒をTwitter上で送りつけた。理不尽な怒りに対して「さよなら」という言葉と共に、有吉がリプライを晒したことから、女性の存在が知られることとなった。

 有吉はこのような失礼なリプライだけでなく、殺害予告や放火予告、来店した有吉に対して陰口を叩いた店員に対しても、同様の晒しあげを行っており、特に珍しいことではない。また著名人をTwitter上で罵倒して憂さ晴らしをする人間も多い。ここまではよく見られる光景だった。

 しかし女性の異常さが徐々にあらわになるのは、その騒動以降のことだった。数日たつと女性は、再度有吉にリプライを投げかけ始める。「キスしたい」「愛している」「結婚したい」「有吉さんの子供が欲しい」etc……まるで激昂し、相手を罵倒したことなど忘れたような書き込みが、連日続く。

 またしばらくたつと「この間のテレビで私に向かって微笑んでくれてありがとう」「私のことをいつも意識してくれてるんですね」など、有吉がテレビやラジオを通じて、彼女にメッセージを投げかけてくれているという妄想までアピールするようになったのだ。さらに有吉がテレビやラジオで「恋人が欲しい」「セックスがしたい」と話した際には、「私をもてあそんで他の女と!」と再び理不尽な怒りをあらわにする。半年以上にわたって熱狂的な愛の言葉と、反動の呪詛を投げつける行動を繰り返し続け、しまいには有吉が旅行に行った際の写真をブログ上にアップしたのは、自分の誕生日を祝ってのことだ、とまで言いだしたのである。

「思春期であればともかく、”スターがテレビを通じてメッセージをくれた”と、いい年した大人が何度も思い込むのであれば、それは恋愛妄想という病気。強く拒否してもおさまりませんし、たとえ相手が結婚した場合でも、治療しない限り一生自分が愛されているという妄想を抱き続けることもあります」(精神科医)

 現状では単に妄言がまき散らされているだけだが、過去には彼女のようにストーカー化したファンによって陰惨な事件が引き起こされたこともある。

 人気バンド・スピッツの草野マサムネの彼女だと称する熱狂的女性ファンは、8年にわたって草野をつけ回し、時には卑猥な文章や女性器を押し広げた写真を送りつけるなどして、事務所から警告通知を受けた。同様にミュージシャンの久保田利伸は「プロポーズされた」と称するファンから9年もつきまとわれたという。トランポリン日本代表としてオリンピック出場歴もある中田大輔は、毎日100通近いメールを四十代のストーカー女から受け取っただけでなく、大けがで入院していた病室にその女性が侵入、気が付くと手を握られていたという恐怖の出来事を告白している。 

 過剰な愛情が憎悪に変わるのも、こういった異常なファンの特徴。古くは美空ひばりが、同世代のファンに塩酸を浴びせられた事件やストーカーに家宅侵入された上飼い犬を殺された松任谷由実の事件などが有名。さらにジョン・レノンを銃殺した男も、熱狂的なファンだった。

 くだんの女性は今春には上京し、有吉と会いたいと猛烈にアピールしており、不測の事態も懸念されている。
(文=ピーピング・トム・ソーヤ)

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