合コンにおける強敵女の攻略法~恋愛負けなしのモデル並み美女・編~

 そりゃ誰だって合コンにはかわいい子が来てほしいもの。その日の思い出が良いものになるかどうかは、そこにかかっているといっても過言ではない。

 だけど、モノには限度というものがあって、あまりにレベルの高い女子に来られてもそれはそれで困る。女の子と対面するまでピーチクパーチク、あることないこと喋っていた男性陣が急に緊張し、まばゆいばかりの輝きを放つモデル並み美女に目を合わせられず、他の女の子ばかりと会話。「おい、お前あの子と話せよ!」、「ムリムリムリ、お前が行けって!」、「やだよ! 俺じゃ相手にされないよ!」なんて押し付け合いを男同士心の中で行い、いざ誰かがモデル並み美女に話しかけると、周りの男は一気に張りつめた空気でその美女の反応を見守る……なんて展開はよくある。というか、自分はよくやってきた。

 しかし、押し付け合いながらも「やっぱりモデル並み美女を落としたい」というのが男の本音。だからこそ考えてみた。恋愛負けなしのモデル並み美女が合コンに来たとき、僕たちはどう挑むべきか。

 まず一番大切なのは、男性陣のなかで誰が一番モテて、また自分がメンバーの中で何番目の位置にいるのか、おおよそのポジションを把握・共有しておくことではないだろうか。

 というのも、よっぽどのイケメン揃い、あるいは自信家揃いでない限り、合コン開始直後のまだシラフの段階でモデル女にガンガン仕掛けていく男性はなかなかいないはず。男としては、なるべく他の男に暖めてもらってから徐々に話したい。そして重要なのは、男性陣の中でモデル女に挑むべき男、つまりメンバーの中で一番モテる男がこういうときに限って「いや、俺はコッチの可もなく不可もない子でいいよ」なんて、対戦を避けようとしてしまうケースが多いこと。

 こうなるともうダメ。一番モテる男がモデル女に行かず勝ちに行こうとするから、他の男は厳しい戦いを強いられるし、モデル女をなすりつけ合うという変なバランスになる。

 だからこそ、ポジションの把握と共有が大事。まだ女性陣の希望が分からない前半では、一番モテる男が一番モテそうな女に挑むべき。これはもう義務に近い。もしモデル女が他の男に興味があると分かれば、その時点で席を替えれば問題ない。

 次に大切なのは、自分をモデル女と同じくらいモテる男に仕立て上げること。どんなに顔に自信がなくても、過去にどれだけフラれていても関係ない。とにかく相手に「へえ、この人モテるんだ」と思わせればいい。

 といっても、自ら「俺モテるんだよなあ」というのはもちろんダメ。見るからにモテそうな男ならまだしも、亀の頭みたいな顔をした筆者トビタのような男には厳しい。ここは他の男性陣からそれとなくモテることを伝えてもらおう。「コイツいつも彼女いるよね。女友達も多いし」みたいな感じで。

 よくいわれることだが、自己の情報をみずからで発信するより、他人から発信してもらうほうが説得力がある。そして、いかにブサ面だろうと「モテている」という情報ひとつで、モデル女が見方を変える可能性もある。知らず知らずとモテる理由、つまり魅力を探してくれるようになるかもしれない。

 そしてモデル女を落とす最後の手段。題して「一か八か個性派キャラを演じる作戦」。普通、相手の女性があまりにきれいだと、とにかくミスのないように安全策を取りがち。ギャグを放り込むのもためらうし、下ネタなんて冗談じゃない。どうしてもマイナスを恐れて無難にふるまってしまう。

 だけどもう一度考えてほしい。恋愛負けなしのモデル並み美女に真っ向から挑んでも、予定通りはかなく散るだけ。それならわずかでも相手のツボにハマる可能性に賭けよう。
 
 例えば、モデル女が「私、独特の世界観を持ってる人が好き。小説家みたいな」なんて言ったら、もう徹底的にそのキャラを演じるのだ。店員が持ってきたカシスミルクを見て「紫と白が『こんばんは』と言いながら混ざり合っていくよ」と言ってみたり、遠くを見ながら急に「今日が終わるとまた明日が来る。それで十分幸せなのかもしれない」とつぶやいてみる。

 例えば、モデル女が「私、強くて昔堅気な男性が好き」なんて言ったら、すぐさま「昔堅気=江戸っ子」と変換して、さっそく「するってぇと、お嬢はアッシに惚れたに違えねえ。付いてきな!」と言ってみる。

 上記の例を参考にするかどうかは読者次第だが、大切なのは「舞の海が貴乃花に真っ向から挑んでも仕方がない」ということ。「普通にやっても負けるだけ」と腹をくくって、相手が体験したことのないような男を演じてみる。そうすれば、もしかするとモデル女が自分の手に転がり込んでくるかもしれない。

(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」

トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。

『中出しされるモデル級素人の週末アルバイト』

 
どうせダメなら美女に突撃!?

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