『素人エヴァ生中出し 綾波●イ』

 細い肩に程よい美乳。そこにいるのに現実味のない存在。無毛。わずかに発する言葉は「ごめんなさい。こんな時、どういう顔すればいいか分からないの……」。そして「私、肉嫌いなの」。

 これ、想像以上にエヴァでした。流行に便乗しただけのコスプレ作品とは一線を画する世界観に圧倒されて感服するばかり。いわゆる完コピではなく、心底リスペクトして作られたと思われるオリジナルストーリーで、きっと綾波レイと碇ゲンドウが、やっていたであろう調教旅行を忠実に再現したドラマのようなドキュメントのようなお話です。テーマは、彼女たちの主従関係を元に描かれた精神的SM世界。

 本作は第壱話から拾話で構成されていて、そのチャプタータイトルがこれまた憎い!!

 壱話のサブタイトルは『レイ、心のむこうに』。これだけが、本編と同じであとはパロディー版。『マグマダイバー』が『オンセンダイバー』になっていて、これは温泉の中でセックスするシーン。『鳴らない、電話』が『鳴らした、電マ』に。笑ってはいけませんよ? これこそ2人の関係性をしっかり表すシーンなんですから。広大な草原の中でゲンドウ(風の中年男性)が、電マを取り出し、無抵抗なレイを責めて責めて責めまくる。

「……いや……あん……」

 と、彼女が愛らしく悶える姿をゲンドウが満足そうに見下ろすという、いかにもありそ~な感じに、ゾクゾクっとさせられてしまうんですっ。(ちなみにこの草原。シンジがキャンプしてそうな場所でした)

 さらに『雨、逃げ出した後』は、『外、脱ぎだした後』に。このシーンもまた凄い。山道を歩いていると、いきなりゲンドウがレイに服を脱ぐよう命令。屋外露出プレイが始まります。恥じらいながら生乳を出したレイにゲンドウが「隠すな!」と囁きかけると、この高圧的な声にうっとりしたレイは、純白のパンティをゆっくりと脱ぎ捨て、褒めて欲しいと言わんばかりの目で訴えかけ……。

 最後にホテルでセックスした後に、エンディングに映し出される光景は、あのひび割れた眼鏡を握りしめて幸せそうに眠るレイの寝顔。もう~ね、これやってましたよ。実際に見たわけじゃないけど、絶対やってたとしか思えないんですって!

 ただ一つ、ちょっと笑ってしまったのが、『静止した闇の中で』が『精子出した膣の中で』になってたところ。うますぎて笑いました(爆)。

 ちなみに同シリーズで、アスカ・ラングレーバージョンもあります。相手は加持リョウジっぽい後ろ髪を束ねた青年。まだ見てはいませんが、こちらも世界感はそのまんまな感じです。

 今回は、エヴァを知らない人には理解できないレビューになってしまいましたが、この作品の最大の魅力はこんなにもエヴァをリスペクトしてるのに、知らなくてもしっかりAVとして成立しているところなんです。オヤジが、無抵抗な美少女を山中で連れ回して陵辱プレイに酔いしれている作品。エヴァを知らない方に説明するとこんな感じになります。本当によくできてるんです!

 私個人の感想を述べると、次はカヲル君ヴァージョンを作って欲しいなということかな。
(AV評:文月みほ)
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