なぜか突然降って湧いた人気漫画家・冨樫義博の「離婚」騒動!! 真偽のほどは?

hunter27.jpg『HUNTER×HUNTER 27巻』集英社

 『幽遊白書』『HUNTER×HUNTER』(ともに集英社)などで知られる人気マンガ家の冨樫義博さんが、2009年に離婚していたという情報がネット上で流れ、騒ぎになっている。

 23日の夜、大手掲示板サイト2ちゃんねる上に、ある雑誌記事をスキャンした画像がアップされた。記事は【休載だらけでも『ハンター×ハンター』が打ち切られない本当の理由! 漫画家・冨樫義博の抱えた闇を暴く!!】というセンセーショナルなタイトルだ。

 そこには、冨樫さんが連載を頻繁に休載していることの理由が3ページにわたって綴られており、「神が降りてこないと描けない」「一時期はスランプ脱出のために統一教会に入信していた」「アシスタントの扱いがひどく、アシスタントが全員逃亡してしまった」などと書かれている。だが、冨樫ファンのネットユーザーがもっとも興味を持ったのが、冨樫さんの関係者を名乗る「某漫画家」の次の言葉だ。

「これは極秘なんだけど、昨年、離婚しちゃったんですよ。奥さんもかなりワガママな人だったから、ぶつかっちゃったんでしょうね。それで、かなり荒れちゃったみたいですから、今後はまた休載が増えるかもしれません」

 冨樫さんの奥様と言えば、あの『美少女戦士セーラームーン』(講談社)の生みの親、武内直子さんだ。1999年に結婚し、冨樫作品のアシスタントとしても活動していた武内さん。新婚生活や出産、子育ての様子を「ヤングユー」(集英社)に連載していたこともある。『幽遊白書』の終盤、休載が明けても空白の目立つページが多く、「もう漫画家としてダメなのでは」と一部で言われていた冨樫さんを立ち直らせたのも、彼女の内助の功だと言われている。

 ネット上ではこの記事を信じる読者も多く、「離婚してたのか……だからまた休載してるのか」「直子姫がいなくなったら冨樫はもう、マンガ描けなくなるんじゃないか」などと冨樫さんを心配する声があふれた。

 一方で、この記事の信憑性を疑わしいとする声も少なくなかった。まず、「いつ・どの媒体に掲載された記事なのか」ということが分からず出典不明だったこと。「悪質なコラでは」という意見もあった。そのほか「週刊現代だ」という書き込みがあり、それを信じるネットユーザーも多かったが、実はこの記事は今年7月に発売された雑誌「実話BUBKAタブー」(コアマガジン)に掲載されたものだ。

 次に、昨年12月に刊行された『HUNTER×HUNTER』最新刊で、夫妻に第二子が誕生したことが明らかにされていること。そこには確かに「第二子が生まれまして。ええ。ええ。いつのまにか一歳なわけで。ええ。ええ。」とある。昨年離婚していたのなら、年末の出版物にこのような記載をするのはおかしい。

 また、武内さんと親交のある漫画家の柴田亜美さんが、自身のブログで今年1月に武内さんと会ったことを明かしている。以下、引用する。

今日はお昼に、セーラームーンの作者、武内直子ちゃんとミッドタウンでランチを食べました。
直子ちゃんは現在、週刊少年ジャンプで『HUNTER×HUNTER』を連載している冨樫義博くんの奥さんで、元気な息子さんとちゃわゆい娘さんのママ。

 やはり、記事の通り「昨年離婚していた」とするならば、辻褄が合わない。それとも、誰にも明かさずに極秘裏に離婚を成立させていたというのだろうか? ちなみに、Wikipedia上の武内直子さんの項目には、8月23日22時07分の時点で「漫画家の[[冨樫義博]](詳細は下記)は元夫。」という記載が書き加えられている。

 人気漫画家であるがゆえ、私生活までも読者の興味の対象となってしまっている冨樫先生。『HUNTER×HUNTER』は今年6月から再度休載に入っており、その際「週刊少年ジャンプ」の巻末で「出来る限り早く戻って来ます。それでは皆さんお元気で」とコメントしている。ネット上では、過去の休載期間が「3カ月→6カ月→1年」と倍々で伸びていることから「今度の休載は2年に及ぶのでは」とも言われている。しかし、『HUNTER×HUNTER』は12年もの長期連載であり、人気も高い。新展開を引っ提げて、冨樫さんには早く戻って来てもらいたいものだ。読者は連載の再開を待ち続けている。

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まあ、来年以降になるんじゃないかな。

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