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経済改善は性生活の満足度アップにつながる?

中国発

 中国でこのたび、既婚者の結婚と性生活についてのアンケートが1万人近くを対象に大々的に行われたという。それによると、何と中国人の既婚者カップルのうち、64.5%は自身の性生活に「満足している」あるいは「非常に満足している」そうだ。6割以上、というのは、日本では考えにくい大変高い結果である。アンケートの結果だけを見ると、中国のカップルたちは、同じアジア人でも日本よりも欧米に近い「性を含む、夫婦のコミュニケーションを大事にした」夫婦生活を送っているように思える。

 興味深いのは、「性生活の満足度と学歴」に大きな関係があるそうで、学士号以上の学歴を持った人々の28.6%が「非常に満足している」と答えたそうである。学校に行かなかった人々の満足度は、それに比べて7.5%と非常に低い数字を示したそうだ。

 アンケートに答えたのは大部分が31歳から50歳までの男女であったが、そのうち62%が「夫婦生活に満足しており、相手を愛し、尊敬している」と答えたそうだから、何ともいい話ではないか。しかし、やはりというか、既婚男女の幸福度はその経済レベルで大きく差があったという。

 お金があることで心に余裕が出来る、というのはどちらの状態も経験したことのある方にはよく分かることであろう。欧米で、不況のせいでストレスが溜まり、夫婦の性生活にも悪影響が出ているという話を読んだことがあるが、それは明日の生活費にも困っている状態では、Hなことを考えている心の余裕はないのも無理はない。経済大発展でウホウホの中国では、まったく逆の現象が起きているらしく、うらやましい限りである。
(文=相馬 佳)

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