『若妻不倫温泉9』

 薄幸そうなゆうこりん似の若妻が、愛人と共に一泊二日の温泉旅行に出発。その一部始終を収録した記録ビデオ的な作品である。彼女の不倫相手はなんと夫の上司。ドライブ中は、夫に対する後ろめたさからなのか彼女の表情には陰りが見られるが、それがやたらと艶っぽい。ヘナヘナと力なく笑う顔を見ていると、一泊と言わずこのままさらってしまいたくなる衝動に駆られる。

 そんな彼女が雌の表情を浮かべたのは、愛人に山中に連れ出され、屋外で玩具責めをされた瞬間だった。恥ずかしさで泣き出しそうになってしまうが、なぜか目はうっとりとし、快感と刺激を楽しんでいるようにも見える。それでもあからさまにねだったりはせず、旅館に到着後、愛人から迫られ、やっと、

「もう我慢できなくなっちゃった……」

 と目を潤めて、絞り出すような声で懇願する。この奥ゆかしさこそ人妻の魅力。あっけらかんと不倫を愉しむ奥様が多い昨今、珍しいくらい理想的な人妻なのだ。

 セックスを楽しんだ後、ようやく露天風呂に入り汗を流す彼女。この時、背を向けてそっと服を脱ぎ捨てて行く姿もまた美しく魅惑的だ。桶で背中を流す姿を見ているだけで、ゾクゾクっとさせられてしまう。「きっと、夫の前でも従順な妻なんだろうな」と連想させ、だったらなぜ大胆にも不倫旅行なんてするのか、と真意を勘ぐってしまう。本当は全て演出でただの淫乱女なのでは? それとも夫との離婚を考えているのだろうか? どんなに考えても答えは出ないが、陰りのある表情と興奮を繰り返す彼女のギャップに満ちた素顔が、どんどんと神秘性を高め、気がつけば彼女の深い魅力に惹きこまれていくことに気づかされる。

 愛人の前でもひたすら従順な彼女。露天風呂での愛撫やトイレの中での羞恥責め、さらに夜這いされて浴衣をはだけてまぐわうなど、その全てが色っぽく劣情的。本当の顔を見せて欲しいけど、所詮は人の妻。下世話なことは言うまい……。久しぶりに人妻の人妻たる魅力を味わせてくれた女性である。
(AV評:文月みほ)
Amazonで詳細を見る

◆メーカー:S級素人◆品番:SAMA-246◆時間:120分◆価格:2079円