『俗に言う、具合のイイ女。10』ゆみ(仮名)

 自信ありげに胸の谷間を見せつける、性欲旺盛な34歳。胸のサイズはIカップ。普段は1人で買い物をして時間を潰している大人しい性格。そして人妻。本当にいるものなのだ「具合のイイ女」というものは。

 旦那が出勤中にAV出演したいと志願してきたゆみさん(仮名)は、待ち合わせ時間ギリギリにやってくると、どことなくためらいがちな目をし、男たちを見つめる。きっと、ここまで来て怖くなってしまったのだろう。勢いでAV出演を志願しながらも、いざとなると逃げ出してしまう女性は案外多い。しかし、その点でも彼女は「具合のイイ女」だった。もしかすると、待ち合わせ場所にくる道中、断る口実を考えていたのかもしれないが、顔を曇らせたままで結局は男達に導かれるままホテルの部屋へと入っていく。その惑う足取りがゾクリと興奮させる。心の迷いを感じながらも、結局は堕落の道を進んでしまう浅はかさもまた、人妻にとってはエロスの条件なのだから。

「家ではこんなこと、恥ずかしいじゃないですか」

 ホテルの部屋に入るなり、爆乳を揉みしだかれ、されるがままにベッドへとなだれ込んでいく彼女。初めて使ったと言う電マに激しく声を荒げ、若い男のピストンにはしたない喘ぎ声を響かせていく。決して、自分から欲しがる目はしないのだが、強引に彼女を抱く男の力に押し流されながら、夫には見せたこともない顔で、激しいアクメに堕ちていく。

 その後、豊満な乳房が溢れてしまうほど小さなビキニを身につけたり、胸の部分だけが切り取られたランジェリーを着て、いわゆるAVチックな非日常的なプレイを楽しむ彼女。張りを失いつつあるデカ乳が揺れるたびに、たまらない声で快感を露わにする。

 きっと彼女は、このままズルズルとこの世界に溺れていくのだろう。家に帰ればきっと後悔が待っている。それでも、再び女になれた心地良さから、次回もセックス撮影のオファーに応じるはずだ。「具合のイイ女。」と呼ばれていることも知らず……。人妻の哀愁がヒシと痛い。
(AV評:文月みほ)

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