ドSなセフレの命令に逆らえない私 〜或る女の性記録〜

 

「キミがそこまで言うなら、会ってもいいよ。ただし、会うのは僕から連絡するときだけで、キミからは一切連絡をしてこないこと。そしてセックスは僕のしたいプレイだけをすること。このふたつを守ってくれるならね」


 聞けば、彼の性癖はドS。つまり彼がしたいプレイとは、羞恥プレイのことでした。私には選択肢なんてありません。彼の突き付けた条件を飲むことにした私は、この日から彼のドMペットになったのです。

 彼が私に連絡してくるのはいつも突然。


「1時間後に池袋まで来られるなら、会ってあげるよ」


 彼は私の事情にお構いなし。ですがもちろん、連絡があればどこにでも行きます。夕食を作っている最中に呼び出されることもあります。夫への言い訳が大変ですが、友だちに口裏合わせを頼んでいることもあって、今のところバレてません。

 そしてプレイは、最初こそ目隠しや拘束程度でしたが、逢瀬を重ねるうち、どんどんハードになってきました。

 最近は全裸にコートという格好で、リモコン式のローターを装着したまま繁華街を歩かされています。

 コートを羽織っているので大事なところは隠れいるのですが、その姿は誰が見たって不自然でした。すれ違う人はことごとく二度見してくるし、もうバレバレ。

 しかも、数メートル後ろをついてくる彼がちょくちょくリモコンのスイッチをオンにしてくるから大変です。

 この前はスイッチを入れられた途端、あまりの快感に立っていられなくなって、その場に座り込んでしまいました。すると、近くにいた人が心配そうな顔で、


「どうされました? 具合が悪いようなら救急車を呼びましょうか?」


 と近寄ってくるのです。もう心臓はバクバク。


「だ、大丈夫ですから……」


 私は誤魔化して立ち去ろうとしたけど、彼がずっとスイッチをオンにしたままだから、よろめいてしまいました。

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