熟女河童、四ツ谷に現る!! 鬼才・バクシーシ山下監督の最新作は「AV×河童」の妖怪ドキュメンタリー!

kappa_04.jpg左から、筆者、熟女河童のユミさん、バクシーシ山下監督

 
 また、「テレビは見ますか?」との質問には、「洋画を見たり、河童の映画も見ますよ」と衝撃発言が! やはり、同族である河童をテーマにした映画は外せないらしい。

 そして「好きな食べ物は?」と聞くと、「河童だから河童が好きですね」と少し悩みながら答えてくれた。「それって共食いってこと?」と改めて聞いてみると、共食いもよくあるとケロリと答えた。ギャー! なんともグロテスクな話である。

「それと河童だから、かっぱ寿司(かっぱ巻き?)は食べます。あとはキュウリですね」

 ちなみに、今回の山下作品に出演したギャラは、河童1匹につきキュウリ3本とのこと。なんとも安上がりな感じもするが、河童にとってキュウリは大好物なので不満はないという…。

 その後、「人間とのエッチは気持ちよかったですか?」とストレートに聞いてみたが、出演した5匹の河童のうち、ユミさんはもっとも貞操観念が強く、人間とのセックスはしないのだという。そこで、すかさず山下監督が「ただし、フェラはします! ユミさんはフェラ河童なんです!」と発言し、会場は大爆笑となった。

 それにしても河童にスポットを当てるだけでも十分複雑怪奇だが熟女河童とは…。そこには山下監督が伝えたいメッセージが込められているという。

「河童のテーマは、ズバリ、熟女女優のメタファーなんです。河童というのは、虐げられていたり、差別されていたり売り買いされる存在でもある。熟女女優という立場と河童という存在を重ねてみて欲しい」

 確かに、作品の中ではいきなり河童が人間にレイプされたり、捕らえられたり、行商に売り買いされたりする。そんなシーンに、思わず見ているこちらもズシーンと心が痛んだり、物悲しさを覚えてしまうのも事実だ。ドキュメンタリーAVの鬼才が放つ作品なだけあって、そこに潜むテーマも一般のAVとは一線を画しているワケだ。

 最後に、ユミさんのような熟女河童と出会うためには、どうすればいいのか。ユミさんが出血大サービスで熟女河童と出会える場所を教えてくれた。

「やっぱり、山があって、大きな川が流れるところに行ったほうがいいですよ。河童はそこにいますから。私もそこから来たんです」

 熟女河童と出会いたい人は、ぜひ彼女の貴重なアドバイスを参考にしてはいかがだろう。きっと素敵な河童に出会えるハズ!?
(取材・文=菅野久美子)

 
※今回のイベントは、会場である四ツ谷アウトブレイクと「自家発電」の共同企画。
自家発電とは、アイドルとノイズの融合“BiS階段”の発祥イベントでもあり、過去にはガマの油売り、玉袋筋太郎、快楽亭ブラックなども参加。
AV監督・カンパニー松尾氏の『テレクラキャノンボール2013』の上映会など、ジャンル混合のカオスイベントを手がけている。

【今後の予定】
『自家発電vol.06』
日時:2015年11月29日(日)
@四谷アウトブレイク
出演:非常階段/TxDxCxJxSKB/鴬谷デッドボールオールスターズ/のこぎりキング下田 and more!
詳しくはコチラ

 
菅野久美子(かんの・くみこ)
アダルト系出版社司書房を経てAV情報誌やホスト雑誌、女性週刊誌で活動。
現在フリーのライター。
著書に『アダルト業界のすごいひと』(彩図社刊)がある。
8月10日に2冊目の単著となる『エッチな現場を覗いてきました!』(彩図社刊)を発売。

men's Pick Up