衝撃の地味子写真…前田敦子の「サブカル女子」化が止まらない! 映画ファンからは意外にも高評価


 だが、こうなると心配になるのは生粋の映画ファンや業界関係者からの反発だ。最近の芸能界ではビジネス上の戦略で「アニメオタク」「漫画オタク」などといったキャラクターになるも、そのニワカぶりを見抜かれて実際のファンから猛批判を浴びるケースが少なくない。同じように前田が「映画フリーク」として取り上げられ、名だたる世界の監督と語り合っているとなれば批判が生まれそうにも思える。

「実際、当初は映画関係者や映画フリークの反応は冷ややかでした。しかし、前田が『多いときは1カ月に40本以上』という驚異的ペースで映画を見まくっているのは事実。それはエッセイの連載でもうかがい知れます。名画座でも頻繁に目撃情報があり、次第に色眼鏡が消えて『本物の映画好き』と認識されるようになった。心配するような反発はほとんどありません。プライベートの服装に頓着しないのも、彼女が本当に映画や演技の勉強だけに集中している証拠なのでしょう」(映画ライター)

 当初は前田の「映画好き」を怪しむ声があったのは間違いないようだが、それを掻き消すほどの映画フリークぶりで気難しいマニアの信頼を勝ち取ったといえそうだ。それだけでなく、前田の正直な性格が功を奏した部分もあるという。

「映画ファンをはじめとしたサブカル層は自分の知識をひけらかしたり、鑑賞眼の鋭さを誇りたがるようなタイプが多い。ですが、前田は『映画について何も知らないので教えてください』と正直に周囲に話している。これが非常に好感度が高い。特にサブカル系の中高年は自慢したがりと同時に『教えたがり』でもありますから、前田のような元アイドルの若い女の子に自分のオススメ作品を教えるのは至福。しかも、教えた作品を実際に鑑賞してくれるのですから言う事なし。ですから、前田は多くの人気映画監督や専門誌の記者、有力な業界人などに可愛がられており、反発どころか好印象を抱かれています」(前同)

 これまで前田は黒沢清監督(59)、犬童一心監督(54)、山下敦弘監督(38)ら日本を代表する映画監督たちの作品に出演し、次回作の『イニシエーション・ラブ』(5月23日公開予定)も娯楽作の巨匠・堤幸彦監督(59)がメガホンをとる。いずれの監督も前田をベタ褒めしており、黒沢監督に至っては「映画なくして彼女は生まれず、彼女なくして日本映画もまた存在しえない、そんな時代がやってきたようです」と絶賛したほど。女優としての順調なステップアップも、映画鑑賞を通じた巨匠たちとのコミュニケーションが大きくプラスに働いたことが一因になっているといえそうだ。

 この映画熱は自身の演技にも影響し、今年1月には「(濡れ場やヌードは)作品のためなら全然、抵抗はないですね」という発言も飛び出した。冒頭に触れた写真について「元アイドルとは思えない」という声もあったが、まさに今の前田は元アイドルの看板を下ろして映画に身をささげようとしている最中なのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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