メンヘラ女子がアイドルに!? 元あやまんJAPANが“病ンドル”をプロデュース


「元々“メンヘラ”とは、匿名掲示板サイト・2ちゃんねるの中にある、心の健康について意見を交換する『メンタルヘルス板』を利用している人々に対する呼び名として使われていました。このスレッドはメンヘル板と呼ばれており、これに人称を表すerがくっついたカタチでメンヘラという言葉が生まれた。このスレッドに集まるユーザーは総じて精神的な部分を気にしている人であり、そこから転じて“精神を病んでいる人”という意味合いを持つようになりました。

 その後、2ちゃんねるで『付き合った彼女が実はメンヘラだった』などのメンヘラ女子をテーマにしたスレッドが多く立ったことから、恋愛などにおいて異常なほどの自己中心性を発揮する人を意味するように。最近では、とにかくネガティブな発言をして他人を困らせる人々のことを指すようになっています。本来の意味を考えれば、むやみに使うような言葉ではありませんが、日常会話でも聞かれるようにもなっており、以前ほどメンヘラという言葉に深刻な印象はなくなっているようです」(ネットライター)

 今回の病ンドル募集は、それだけメンヘラが一般的な存在になった証といえるのかもしれない。しかし、そもそもメンヘラとはハッキリと認識できるものではなく、募集の案内には「自称メンヘラなら誰でもオッケー!」とある。こうした曖昧な定義で病ンドルは成立するのだろうか。

「2ちゃんねるなどで語られるメンヘラ女子の中には、日々自傷行為を繰り返したり、交際相手の愛情を確認するために包丁を振り回したりするような人が登場しますが、さすがにそこまで過激になるとアイドルとして活動するのは難しい。ファンがつかなければ、アイドルは名乗れませんからね。ただ、オーディションを受けるようなタイプであれば、メンヘラ度合いもそこまでひどくないと思われます。もちろん、病ンドルと謳うくらいですから、それなりに刺激的なキャラクターは必要になる。笑える程度のメンヘラエピソードの持ち主であれば個性的なアイドルと認識されて、深夜のバラエティ番組などでも活躍しそうです。また、アイドルの活動を通して自分の精神的な弱さを克服しようとする姿は、ファン心理をくすぐるものともいえるでしょう」(前出)

 病ンドルといっても、キャラクターが重要になってくるのは、ほかのアイドルと同じのようだ。愛菜がプロデュースする前代未聞のメンヘラアイドルが、どうやってファンの心を掴むのか注目したい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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