AKB48グループ、秋元康氏に卒業の相談続々…「新世代優遇」戦略でベテランメンバーの居場所なくなる?


 AKB48ではグループ総監督の高橋みなみ(23)が1年後の卒業を発表しており、同じ1期生メンバーの小嶋陽菜(26)や峯岸みなみ(22)、ソロでも積極的に活動している柏木由紀(23)らも卒業時期に注目が集まっている。また、HKT48の指原莉乃(22)が高橋の卒業に絡んで「指原も先は長くない」とTwitterで発言するなど、グループからの卒業を意識する人気メンバーが続出しているのは明白だ。前述のように人気メンバーは卒業時期が重ならないようにするのが暗黙のルールとなっているため、一部関係者からは「順番待ち状態になっている」とも指摘されている。

 一時期に比べれば勢いがなくなってきたといわれるAKBグループだが、AKB48は渡辺麻友(20)がセンターを務める新体制になってからもシングルで2作連続ミリオンを達成し、姉妹グループのSKE48やNMB48、HKT48、乃木坂46もセールスが好調。メンバーが我先にと逃げ出すほどグループの状況は悪くない。篠田麻里子(28)や板野友美(23)など卒業した人気メンバーがソロ転向後に苦しんでいる現状を考えれば、むしろグループに残っていた方がよさそうだ。

 にもかかわらず、なぜ秋元氏の元に卒業の相談が殺到する状況になっているのか。

「先月開催されたAKB48の握手会が『史上稀にみるガラガラ状態』と話題になりましたが、これは若手メンバー中心だったために起こった悲劇でした。AKBグループは知名度のある有力メンバーに人気が集中しており、世代交代がうまく進んでいないことが露呈した。このままでは、いずれ人気メンバーがいなくなればグループ全体の凋落を招くことになる。これに以前から危機感を抱いていた運営サイドは、新世代のメンバーを優遇する方針に変更。AKBの最新シングル『希望的リフレイン』で渡辺とともに16歳の宮脇咲良(HKT48兼任)をダブルセンターに抜擢し、SKE48の最新シングル『12月のカンガルー』でも不動のエースといわれた松井珠理奈(17)と松井玲奈(23)の“W松井”に代わって新世代の宮前杏実(17)と北川綾巴(16)がセンターに起用された。将来を見据えた運営の判断としては正しいのかもしれませんが、10代の新世代の台頭によって20代メンバーの居心地が悪くなってしまった。もう運営から優遇されないことも目に見えていますし、干されるくらいなら卒業した方がいいと感じるメンバーが増えている。これはメンバーだけでなく、彼女たちの所属する芸能プロ側も『推してもらえないなら卒業して戦略を考え直した方がいい』という判断になっているようです」(芸能関係者)

 どうやら運営サイドの急激な世代交代戦略によって、卒業を考えるメンバーが増えているのが真相のようだ。世代交代が上手くいけばグループの将来は安泰だが、知名度のある有力メンバーが続々と抜けてしまえば、かつてのモーニング娘。が陥ったように「知らないメンバーばかり」となって世間の関心を失ってしまう危険性もある。有力メンバーの大量離脱は不可避のようだが、これが吉と出るか凶と出るか今後に注目したい。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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