“売名行為”と批判されながらもDVDをリリースするグラドルたち


 こうした売名騒動の後にDVDをリリースするという風潮について、『グラビアアイドル「幻想」論』の著者でもある芸能ライターの織田(おりた)祐二氏に聞いてみた。

「畑山にしろ、東森にしろ、売名か否かと問われたら、限りなく売名に近い、そう見られても仕方がないといえるでしょう。一連の行動を起こす前の2人を考えると、とてもDVDをリリースできるような存在ではなかったわけですから。ただ、そういった経緯でのDVDリリースが悪いことかと言えば、一概にそうとは言い切れない。話題性をキッカケとして利用するのは芸能界では特に珍しいことではなく、重要なのは、彼女らがグラビアにどれだけ真摯に本気で向き合っていくかということに尽きます。グラビア活動を続けていくこと、DVDをリリースし続けることはそう簡単なことじゃないですから」

 ここ数年はAKB勢のグラビア進出により、なかなかグラドルの新人が育ってこない実情もあったが、“売名疑惑”を指摘されながらもDVDがリリースされるという状況は、グラドル界にとっては喜ばしい流れと言えるのかもしれない。

「先日もグラドルの高崎聖子(21)がバラエティ番組『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演し、アキレス腱フェチを告白していたが、MCの有吉弘行から『売名でしょ?』とバッサリ切り捨てられながらも、それだけで話題になった。また、同じくグラドルの浜田翔子(28)も、DVDのリリース枚数を水増ししていたことを同番組の中で反省して視聴者を唖然とさせましたが、それはそれで注目を集める結果に。エロネタや熱愛ネタとなるとファンも困惑しますが、彼女たちのように、どんなことでも話題を提供するのは大事。足立梨花(22)や佐野ひなこ(20)などの活躍により、近頃はグラドルブーム再興という流れが生まれているのですから、まだ知名度の低いグラドルには切磋琢磨して名前を売ってもらいたいです」(同氏)

 ちなみに高崎は1st写真集と最新DVDが好調な売れ行きを見せているほか、11月22日には自身の『2015年カレンダー』の発売記念イベントを開催。浜田は来年1月に45枚目(水増し計算)となるDVDをリリースすることが決定しており、捨て身の売名疑惑行為を結果に繋げている。ちなみに、織田氏が今気になっている売名タレントは?

「断然、日本テレビから女子アナの内定を取り消された笹崎里菜(22)でしょう。先だっての裁判の傍聴にも行ってきましたが、印象的だったのが、担当弁護士が口にした『来年4月までに決着を見たい』という言葉。日テレ側の悠長な対応を見る限り、とても4月に決着するのは困難であり、その後の展開は気になります。すでに多くのタレント事務所が彼女に目をつけていると聞きますし、業を煮やした笹崎が突然グラビアデビューなんてことになれば、当然ながらバッシングものでしょうが、大いに世間を賑わすに違いありません。ルックスもスタイルも抜群ですから楽しみにしたいところです(笑)」

 世間の反応を読むのはなかなか難しく、バクチや綱渡り的要素も強い売名行為だが、それによって水着姿がどんどん見られる風潮は決して悪いものじゃない、とまとめておきたい。
(文=ニイゼキユウジ)

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