「2012年に編集長が変わったんですよ。2012年11月号からリニューアルし、コンセプトも“雌ガール”という、これまで以上に攻めたものになったんです」(関係者談)
現在の編集長になり、これまでよりも雑誌の特異性を強化するために、“雌ガール”という新たなキーワードを打ち出し、エロかわ路線へとシフトしたようだ。この雌ガールというキーワードについて編集長は「東洋経済オンライン」のインタビューで「肉食女子でもなく、女子会ばっかりやっている女子でもない。男子でいう、『ロールキャベツ男子』みたいな感じでしょうか。見た目はカジュアルだけど、中身は意外とたぎっている、みたいな(笑)」と答えている。
「ar」の表紙はエロい。ドキッとするほどエロい。しかし、男性誌のグラビアのような下品さが一切ない。それは、女性の持つ可愛さがロールキャベツのキャベツのように、エロさを薄く覆っているからである。
今月号の表紙の上戸も、現在放送されているドラマ『昼顔』(フジテレビ系)の“昼顔妻”という淫靡さを伴うイメージをあえて出さず、ヘルシーな可愛さが強調されている。そのイメージのギャップから、「一瞬、上戸だと気づかなかった」という声も多い。
この判断をした「ar」のバランス感覚、センスは絶妙である。だからこそ、多くの女優やモデルたちから信頼され、彼女たちは隠していたお肉をキャベツから透けて見せてくれるのである。もはや、「ar」の表紙を飾ることがある種のステイタスになりつつある今、次はどんな女優が大胆な姿を見せてくれるのだろうか。「ar」さん、次は橋本愛あたり、いかがですか?
(文=ツジエダサト)