嫌味な態度も人気の秘訣!? “タレント”平井理央の周到なバラエティ術


 さらに学生時代の勉強についても、「一夜漬けタイプ」で「いつもヤマが当たっただけ」というのも、“ぜんぜん勉強してない”と言いながら、きっちりと点数だけは取る嫌味な同級生と同じ。そんな平井に向かって、しゃべくりメンバーは、「子供の頃から女子アナに憧れがあった人を蹴落としてなったわけですね」「天才アピール」と茶化していたが、動じない平井は笑って受け流すだけ。反論すればさらにかさにかかってツッコまれることを知っているのだろう。

 その後、平井は特技だというバナナの早食いを披露。散々、これまで嫌味な発言をしれっとしておきながら、ここにきて体を張ってみせる彼女は、やはりバラエティをよく知っている。アナウンサー時代には、相手を見透かしたような視線とお嬢様のような態度が鼻につくとも言われたりしたが、バラエティでは、それも十分武器になるということを理解しているようだ。そんな彼女であれば、バナナを食べる所作がネットで話題になることも計算していたのではないだろうか。もともとアナウンサーになりたかったわけではないと話していた彼女だが、タレントとしてのポテンシャルはかなり高い。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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