「リトル壇蜜」なAV女優!? 四半世紀の時を越えて重なる帰国子女AV女優の系譜


 河合紗里とその藤小雪は、19歳と20歳でAVデビューした帰国子女という経歴もさることながら、色白で和風なその顔立ち、そして件の笑顔も何か似ている。そのことに気が付いた。じつに不思議。歴史は繰り返すというヤツだろうか…。良い記憶の方が覚えているものだし。

 AVの中で藤小雪は、目を剥いて仰け反りながら痙攣するイキっぷりを見せていた。河合紗里もデビュー作で見かけによらないイキ様を見せた。デジャヴとは、本当は繋がりを持たない記憶の中の断片が組み合わさって目の前の光景と関連づけられることで引き起こされるというが、まさにそれはデジャヴだった。

 

 もちろんデジャヴだけでは終われない。河合紗里の第2弾『渾身の連続イカせ 大昇天セックス』を見た。特色であるリトル壇蜜なキャラを楽しめるシーンが少ないのは残念な気がしたが、その分タイトル通り彼女のイキまくる姿が詰まっていた。指マンにビクビクしながら感じ、仰け反りながら潮を吹き、「出たの自分じゃ分かんない…」と可愛い声でつぶやく。ファックでは肩をすくめ、目をつぶって浸りきっている顔を見せながらハスキーな声で絶え間なく悶え、「ダメ…イク」小さく叫びつつ昇天する。椅子に腰掛け責められるオモチャイカセでは、椅子に倒れ込むように仰け反り下半身を痙攣させて、「ダメ…イク…」と連続でイク。最後は人生初だという3Pに緊張しすぎて「エヘヘ」と笑い、カラミでは終始目をつぶったまま緊張と弛緩を繰り返しながら絞り出すようにハスキーな声を上げイキまくり、最後は顔射を受けながら指マンに潮吹きする。

 四半世紀前と比べれば今や帰国子女も珍しくないが、没個性の時代に、表情、しぐさ、しゃべり方が作り出す河合紗里のキャラは何とも個性的で興味を抱かせてやまない。
(文=浅見光弘)

浅見光弘プロフィール
果物系と呼ばれた古式ゆかしき某AV情報誌編集者として業界に携わり、浮き沈みしつつ水遁の術でライターとして何とか生息。

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