だがこれもセックスの醍醐味だ。男女ともに気持ち良くなるという目標の前には、いくつもの障壁が立ちふさがるのが当然だろう。
またまた角度を変え、ピストンを仕掛ける。
「くっ!」
眉間に縦皺を刻み、顔をゆがめるモモカちゃん。
「無理しないで。コレも痛いんだね?」
「は、はい。さっきよりは痛くないですけど、ちょっと奥のほうが痛いです」
「了解。それじゃあ、チンチンを奥まで入れないようにするね」
「あ、ありがとうございます」
亀頭で子宮の奥をツンツンすることを諦め、中途半端なピストンのみで攻めることに。
だが、モモカちゃんの眉間の皺は一向に消えない。
これ以上駄目出しして場の雰囲気をぶち壊すのを恐れているのかも? だが、女性にそんな気遣いをさせてしまうのはトコショー流のセックスではない。
少しでも気持ち良くなってもらおうと、その後もアレコレと角度を変えていく。
しかし、その度重なる角度変更が良くなかった。アチコチの角度から圧を加えられた筆者のチンコがあっという間に追い込まれてしまったのだ。
こうなったらもう抗えない。
「ごめんね、モモカちゃん。お、俺、そろそろイキそうなんだ」
「は、はい。ど、どうぞ」
「ありがとう。激しく動かず、このままそっと出すね」
ふぅ。
射精の直前、我武者羅に腰を振りたくなったが、ぐっと我慢。
最後の最後までスローピストンを貫き、ゴムの中に大量のザーメンを放出したのだった。
しかし、射精後もすぐには萎まないのがトコショーの愚息なのである。
下手にこれ以上入れていたら、モモカちゃんに余計な痛みを与えてしまうかもしれない。そう判断して、余韻もろくに味合わないうちにチンコを引き抜く。
「ありがとう、モモカちゃん。そして、ゴメンね」
「え?」
「結局俺ばっかり気持ち良くなっちゃって…。自分勝手なエッチだったよね?」
「そ、そんなことないです! 凄く優しくされているのが分かって嬉しかったです」
「本当に? それならいいんだけど、痛くしちゃってゴメンね」
「ぜ、全然平気です。今までのエッチに比べたらとっても気持ち良かったです」
その後、帰り支度の最中にLINEを交換することにも成功。
「次回は最初から最後までモモカちゃんが気持ち良くいられるよう頑張るね」
「え?」
「もしモモカちゃんがチャンスをくれるのなら、またこうやってエッチしたいんだ」
「は、はい。わ、分かりました」
最後の最後までどことなく他人行儀だったモモカちゃん。ま、祖父と孫ほどの年齢差があるのだから、そうなるのも仕方がないのかも。
このモモカちゃんとの2度目のデートが実現する可能性は1割もないだろう。しかし、もし実現したならば、同じ轍を踏まないよう知恵を絞って臨みたいものである。
(文=所沢ショーイチ)
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