だが、ここは長方形のベッドの上だ。
途中で試合を投げ出すことだけはできない。
こうなったら次善の策でお茶を濁すすかない。
膣口周辺を攻める事を放棄し、ターゲットをクリトリスだけに絞る。
口をすぼめ、クリトリスを吸引。さらに、鼻先をクリトリスの上部数センチの所に押し当てる。
愛液の匂いを直接嗅ぎたくない時に繰り出す吸引舐めだ。
こうすることによって愛液の匂いを直接嗅がずに済み、クリトリスを攻めることができるのである。
普通の男性なら匂いから逃げるため鼻を遠ざけようとするだろう。しかし、それは逆効果である。臭いマンコの時こそ、鼻を女性の肌に押し当てるのが最適解なのだ。
「あぁぁ、すごく気持ちいいです」
こちらの苦労も知らず、ユキミちゃんはクンニの快感に酔ってくれているようだ。
いつもならここで手マンを開始してクリトリスとGスポットを攻め始める頃合いだ。
しかし、彼女の愛液の匂いが指にこびりつくことを恐れ手マンを割愛する。
それでもユキミちゃんのアヘ声は大きくなるばかり。愛液の量もマシマシとなってきた。
強弱をつけ、痛みを与えないよう加減しながら吸引舐めを続ける筆者。
気分は滝に打たれる修行僧のようなものだ。
そんな苦行を5分ほど続けたところで、ついにその瞬間が訪れた。
「しょ、ショーイチさん。わ、私、イキそうっ!!」
それに答えることなく舌の速度を速める。
「い、イッちゃうッ!!」
ほっ。
これでなんとか恰好がついたはずだ。
臭いマンコにめげることなく、ダンディーなクンニで彼女をイカせることができたのだから。
こうなればヤる事はひとつだ。
「じゃ、コンドームを着けるからそろそろ入れるね」
そう声をかけ、サクっとゴムを装着。
正常位の体勢で挿入し、すぐに彼女の左足を抱えて持ち上げる。
いわゆる“巣ごもり”の体位だ。
滅多にこの体位を選択しない筆者だが、女性の顔を直視せずに済むのでいざという時に役にたつと言えよう。
さらに、この体位だと腰の可動域が広がるので、チンコが最も気持ちいい角度を簡単に探し当てることも可能なのだ。
ヘコヘコヘコ…
あれこれ角度を変えながら腰を振る。
そして最も気持ちいい角度を探りあて、集中的に腰を動かす。
「ご、ごめん、ユキミちゃん」
「え?」
「キツくて気持ちいいマンコだから、全然我慢できないよ。そ、そろそろイクよ!」
ガガガガんへこへこヘココンガンがががンっ!!
彼女の答えを聞く前に高速ピストンに切り替える。
ふぅ。
高速ピストンを開始して十数秒ほどでザーメンをヒリ出すことに成功。
そして余韻を味わうことなくさっさとチンコを引き抜いて後処理を開始。
「じゃ、帰ろうか? シャワー浴びておいで」
ユキミちゃんにそう告げる筆者なのだった。
その後、連絡先も交換しないままホテルを出る。
そして駅の改札口付近まで彼女を送り、デート終了となった。
そんなユキミちゃんとのデートから何日も経過したが、いまだにあの匂いと味が脳裏に焼き付いている。
もしあのマンコに生挿入していたら、チンコに悪臭が染みついていたことだろう。
貴重な10代のマンコだったが、もうユキミちゃんと会うことはなさそうだなぁ。
(文=所沢ショーイチ)